魚の骨は、主にリン酸カルシウムという成分でできています。
分解の過程は大きく分けて2つあります。
- 生物分解: 微生物や細菌が骨の有機成分を分解します。これは比較的早く、数週間から数ヶ月で進みます。
- 化学的風化: 骨の無機成分(主にリン酸カルシウム)が酸や水によって化学的に分解されます。こちらは数年から数十年かかることがあります。
つまり、魚の骨は完全に分解されて土に還るまでには、様々な要因によって大きく左右されますが、
数ヶ月から数十年という長い年月を要するということです。
より具体的に、魚の種類や骨の大きさによって分解速度が異なる例を挙げます。
- 小さな魚の骨(例:イワシ): 骨が細く薄いため、適切な条件下(温暖で湿度が高く、微生物が豊富な環境)であれば、数ヶ月から1年程度で分解されることがあります。湿った土壌や水中であれば、微生物の活動が活発になり、分解が速く進みます。
- 中型の魚の骨(例:マグロ): ある程度の太さがあり丈夫なため、数年から10年程度かかることがあります。湿潤な環境や海底など、微生物が豊富で酸素供給がある場所で分解が進みます。
また、人間の場合ですが、骨壺に入った遺骨は、環境にもよりますが、50年~100年かけて徐々に
溶けていくと言われています。
これは、骨の主成分であるリン酸カルシウムが、骨壺内の水と反応して分解されるためです。
さらに、焼骨されたお骨は、陶器のように分解されにくい性質があり、100年や200年という単位
では土に還らない可能性もあります。
ただし、粉骨にして土中深くに埋めれば、土に還る期間を短くすることができるようです。
土壌の性質も影響し、酸性の土壌の方が分解されやすいと言われています。
このように、魚の骨が分解されるまでには、魚の種類、骨の大きさ、環境条件など、様々な要因が複雑に絡み合っています。
一概に何年とは言えませんが、長い年月をかけて徐々に分解されていきます。

