南紀の海は魚影が濃く楽しい釣り場ですが、刺されると危険な「刺毒魚」も多い地域です。
特に釣り人がよく遭遇するのがアイゴ(バリコ)・ミノカサゴ・ゴンズイ・ハオコゼ。
結論から言うと、毒の成分も作用もすべて違います。
ただし共通点は「強い痛みを伴う神経毒・タンパク毒」であることです。
釣り人向けに、南紀の代表的な刺毒魚の毒の違いを分かりやすく解説します。
アイゴ(バリコ)の毒|ヒレ毒タイプ(タンパク毒)
特徴
・背びれ・腹びれ・尻びれの棘に毒
・刺さるとジンジンした強い痛み
・南紀では堤防で非常によく釣れる
毒の正体
タンパク質系毒(熱に弱い)。
症状
・焼けるような痛み
・腫れ
・しびれ
ポイント
アイゴの毒は比較的軽症が多いですが、釣り人が最も刺される魚です。
お湯(40〜45℃)で毒が分解されやすいのが特徴です。
ミノカサゴの毒|強力な神経毒
特徴
・長い背びれの棘に毒
・見た目が派手で美しい
・毒性はかなり強め
毒の正体
神経毒+タンパク毒の混合。
症状
・激痛(アイゴより強い)
・吐き気
・めまい
・重症例では呼吸障害
ポイント
南紀では磯・堤防どちらでも遭遇。
刺毒魚の中でも危険度は上位です。
ゴンズイの毒|ヌルヌル+毒棘の二重防御
特徴
・胸びれ・背びれに毒棘
・群れで行動(ゴンズイ玉)
・体表の粘液も刺激性
毒の正体
タンパク毒+粘液毒。
症状
・電気が走るような痛み
・腫れ
・炎症
ポイント
小さくても危険。
釣り人が素手で触って刺される事故が多い魚です。
ハオコゼの毒|南紀最強クラスの激痛毒
特徴
・小型だが毒は極めて強い
・岩場や藻場に多い
・見た目が地味で気づきにくい
毒の正体
強力な神経毒(タンパク毒)。
症状
・耐え難い激痛
・腫れ
・長時間続く痛み
ポイント
南紀の刺毒魚の中でも「痛み最強クラス」と言われます。
小さいから安全という誤解が最も危険です。
南紀の刺毒魚の毒は同じではない【結論】
南紀の代表刺毒魚の毒の違いをまとめると次の通りです。
・アイゴ → ヒレ毒(比較的軽症)
・ミノカサゴ → 強い神経毒
・ゴンズイ → 毒棘+粘液
・ハオコゼ → 激痛型神経毒
つまり「刺毒魚=全部同じ毒」ではありません。
毒の強さも作用もバラバラです。
ただし共通点は、どれもタンパク質系毒が主体で、熱に弱くお湯処置が基本という点です。
釣り人が覚えるべき安全対策
南紀で釣りをするなら次の3つは必須です。
・素手で触らない
・魚バサミを使う
・刺されたらすぐ温水処置
「小さい魚だから安全」は通用しません。
特にハオコゼとゴンズイは初心者が最も刺されやすい魚です。

