「南紀の海はなぜこんなにきれいなのか?」
大阪湾や都市近郊の海と比べると
・透明度が高い
・魚影が濃い
・臭いが少ない
・磯の生物が豊富
明らかに違います。
よく言われるのが
「人口が少ないから」
ですが、実際どれほど関係しているのでしょうか?
もし南紀に1000万人住めば海はどうなるのか、科学的に解説します。
結論:人口の少なさは超重要だが、それだけではない
南紀の海の美しさは
・人口密度
・黒潮
・地形
・産業構造
・河川環境
この複合要因です。
ただし
人口増加は最も影響が大きい要素の一つです。
人口が少ないと海はどれだけきれいになるのか
① 生活排水が少ない
都市の海が汚れる最大原因。
人が増えると
・トイレ排水
・洗剤
・油
・食品残渣
・マイクロプラスチック
が河川から海へ流れます。
数値イメージ
人口100万人 → 1日約20万トンの生活排水
人口1000万人 → その10倍
海の栄養バランスが崩れます。
② 港湾・埋立・護岸工事が増えない
人口増加
→港拡張
→コンクリート化
→生態系破壊
南紀は自然海岸が多く
・藻場
・岩礁
・砂浜
が維持されています。
これは魚のゆりかごです。
③ 工業排水が少ない
大都市沿岸は
・重金属
・化学物質
・有機汚染物
が流入します。
南紀は大規模工業地帯が少ない。
これが非常に大きい。
④ 漁業圧が低い
人口が多い
→釣り人増
→漁業増
→魚減少
南紀は人口に対して海が広い。
南紀が特別きれいな本当の理由(人口以外)
黒潮の存在(最重要)
黒潮は
・暖流
・強い流れ
・浄化能力が高い
汚れが滞留しません。
大阪湾のような閉鎖海域とは別物。
海岸線が複雑
リアス式海岸に近い地形。
・潮通しが良い
・水交換が速い
これも浄化力。
山が近く森林が多い
森 → ミネラル供給 → 海が豊か。
南紀は山と海が近い理想環境。
仮に南紀に1000万人住んだらどうなる?
結論から言うと
現在の海はほぼ消えます。
起きる変化① 富栄養化(海が濁る)
生活排水増加
→プランクトン異常増殖
→赤潮
→酸欠
透明度は急低下。
起きる変化② 魚種が変わる
減る魚
・アオリイカ
・グレ
・ヒラスズキ
・青物
・根魚
増える魚
・ボラ
・チヌ
・クラゲ
都市型の海になります。
起きる変化③ 海岸のコンクリート化
・港拡張
・防波堤増設
・埋立
自然磯の消失。
起きる変化④ 海の自己浄化能力を超える
黒潮があっても
排出量が増えすぎると浄化不能。
実際に世界の沿岸都市で起きています。
実例:都市化で海が変わった地域
東京湾
高度経済成長期
→魚激減
→水質悪化
→近年やっと回復傾向。
大阪湾
かつては高い透明度
→都市化で大きく変化。
瀬戸内海
富栄養化 → 赤潮多発。
南紀が今も豊かな理由
南紀は
・人口が少ない
・大規模都市がない
・黒潮がある
・自然海岸が多い
この奇跡的条件が揃っています。
釣り人が理解すべき重要なこと
南紀の海は
「当たり前の環境ではない」
非常に貴重な自然です。
まとめ
南紀の海がきれいな理由は
・人口が少ない(超重要)
・黒潮
・地形
・森林
・工業が少ない
仮に1000万人住めば
・海は濁る
・魚種は変わる
・自然磯は消える
現在の南紀の海は成立しません。

