誤解していませんか? アオリイカは「水分が少ない」という噂の真相と対策

最高のイカを狙う釣り人へ

「イカは魚に比べて水分が少ないから、乾燥しやすい」「身が詰まっていて水っぽくない」――。

こうした話を聞いたことはありませんか。

アオリイカを愛する釣り人だからこそ、この**「水分量に関する誤解」が、持ち帰ったイカの

鮮度と食感**を大きく左右してしまうことがあります。

結論から言います。アオリイカは決して水分が少ない食材ではありません。

この記事では、この誤解がなぜ生まれたのか、その科学的な理由と、獲れたてのアオリイカを

最高に美味しく食べるための**「水分対策」**を徹底解説します。


1. 🦑 アオリイカの水分量は「魚」と大差ない! 誤解が生じた理由

アオリイカの身は、実は 前後が水分で構成されています。

これは、一般的な魚(例:タイ、ヒラメなど)の水分量とほとんど変わらない、

非常に水分の多い食材だという事実を示しています。

では、なぜ「イカは水分が少ない」という誤解が広まったのでしょうか。その原因は、

イカ特有の**「構造」と「調理後の変化」**にあります。

① 【最大の原因】「硬く締まりやすい」タンパク質構造

イカの筋肉には、コラーゲンなどのタンパク質が豊富に含まれています。

これらの繊維は、魚の筋肉繊維よりも複雑に絡み合い、特に加熱されると、水分を絞り出すように

ギュッと強く収縮する性質があります。

  • 誤解のメカニズム: 加熱によって身が硬く縮み(例:イカリングが丸まる)、まるで水分が飛んで「身が締まった」かのように感じられます。しかし実際は、水分が抜けてパサついた結果であり、これが「水分が少ない(硬い)食材だ」という誤解につながったと考えられます。

② 「水っぽい」と感じさせない体液の特性

イカの体液には、タウリンなどのアミノ酸やベタインが豊富に含まれており、

これが独特の「ねっとり感」や「甘み」の元になっています。

  • 誤解のメカニズム: 水分が多いにもかかわらず、これらの成分が溶け込んでいることで、一般的な魚の「水っぽさ」とは異なる食感や旨味を感じます。そのため、「水気が少ない=身が詰まっている」と錯覚されやすいのです。

2. 🛡️ アオリイカの「高水分」を守り抜くための対策

アオリイカの美味しさである**「ねっとり感」や「透明感」は、この豊富な水分と旨味成分が

一体となって初めて生まれます。

この水分を守るための対策は、「釣り場」と「キッチン」**の二段階で重要になります。

【対策1:釣り場での「鮮度保持」】

対策の焦点 具体的な行動 理由(化学的根拠)
水分流出の防止 海水氷で冷却する 浸透圧の差で水分が抜けるのを防ぐ。真水氷では細胞が破壊され水分が流出し、身が白濁してしまう。
超急速冷却 釣ったらすぐに締めて氷水へ 自己消化酵素の働きと死後硬直の進行を遅らせ、身が持つ水分と旨味成分の分解・流出を最小限に抑える。

【対策2:キッチンでの「調理」】

対策の焦点 具体的な行動 理由(調理科学)
加熱時の水分流出防止 短時間で加熱する 加熱しすぎるとタンパク質が過度に収縮し、水分(旨味)が一気に絞り出されて身が硬くなるのを防ぐ。
身の収縮防止 隠し包丁(切れ目)を入れる 縦横に走るコラーゲン繊維をあらかじめ切断することで、加熱時の急激な収縮を防ぎ、柔らかく仕上げる。
水気対策 炒める際は超強火 弱火で長く炒めると、イカから出た水分で煮る状態になってしまう。短時間で水分を飛ばし旨味を閉じ込める。

3. まとめ:最高の鮮度と食感を食卓へ

アオリイカの水分量が多いという事実を知り、その水分をいかに逃さないかが、釣果を最高のご馳走にする鍵となります。

「水分が少ない」という誤解に惑わされず、海水氷での適切な冷却と、加熱しすぎない調理法

実践することで、アオリイカ本来のねっとりとした甘みプリッとした食感を堪能できるでしょう。

アオリイカの水分は魚と同じ80%。釣太郎

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