今晩は。白浜店スタッフ関口です。
今回は昔の渡船屋さんのお話です。
昔の渡船屋さんの話
今では考えられないが、
昔の渡船屋さんはとにかくワイルドだった。
磯からの回収時、
船は当たり前のように磯へベタ付けされる。
しかしウネリの加減で、
こちらが船に飛び乗るのを一瞬ためらっただけで舌打ち。
そしてそのまま他の磯へ客を迎えに行き、
「後回し」。
今なら大問題だが、
当時はそれが普通だった。
磯割がなかった時代は、
徐々にスピード競争が始まる。
エンジンをより大きなものに積み替えたり、
高速船に買い替えたり。
和歌山ではないが、
闇渡船が横行していた地域もあり、
それに対応するため出船時間は午前零時。
そんな時代だから、
沖で渡船がガス欠することもあった。
フルスロットルで180度ターン。
キャビンにつかまって横を見ると、
視界に入るのは水面だけ。
磯への着船もとにかく荒い。
「どっかーん」。
船尾に置いていたバッカンが、
衝撃で船首まで吹っ飛んでいく。
今思えば危険だらけだが、
不思議と誰も文句は言わなかった。
こんな、
古き良き、おおらかな時代。
今ではもう戻れないが、
確かにそこにあった渡船屋さんの姿だと思う。
今は大丈夫ですよ。皆易しい船頭さんばかりです。

