魚が減ってきているその理由とは?

昔に比べて魚が減ってきている理由は、複数の要因が複雑に絡み合っています。
特に日本近海や世界の沿岸域では、人間活動による影響が大きく、以下のような要素が指摘されています。


① 過剰漁獲(乱獲)

・世界的に漁船の大型化・漁法の進化により、一度に大量の魚を獲れるようになりました。
・資源量が回復する前に漁獲が続くと、成熟する前に捕られてしまい、個体数が減少します。
・マグロやサンマ、イワシなどの回遊魚は特に国際的な漁獲圧が強く、資源の減少が報告されています。


② 海水温の上昇(地球温暖化)

・海水温の上昇により、魚が産卵や成長に適した環境が変化しています。
・例えば、黒潮や親潮などの海流の流れが変化し、魚が本来集まる漁場がずれたり、北上する魚種が増えています。
・アジ、サバ、サンマなど、プランクトンを餌とする魚はプランクトンの発生時期や量の変化に影響を受け、群れの規模が減少することがあります。


③ 沿岸開発・河川改修

・港湾建設、防波堤、埋め立てなどにより、アマモ場や干潟など産卵や稚魚の育つ場所(「魚のゆりかご」)が減少しました。
・特にアオリイカ、チヌ、ハゼ類などは沿岸の藻場を産卵・成長の場として利用するため、藻場の減少は資源減少に直結します。


④ 水質悪化・栄養塩の変化

・工場排水や生活排水による富栄養化で赤潮が発生し、プランクトンバランスが崩れることがあります。
・一方で近年は下水処理の進歩で窒素・リンが減少しすぎ、「貧栄養化」によりプランクトンが減り、魚の餌不足を招いている海域もあります(瀬戸内海など)。


⑤ 外来種・生態系の変化

・温暖化や船舶による外来生物の持ち込みで、新しい捕食者や競争相手が増えています。
・例えば、国内では外来のクラゲや肉食性魚が増え、稚魚やプランクトンが食べられ資源回復が遅れることがあります。


⑥ 国際的な要因

・回遊魚(サンマ、マグロ、カツオなど)は日本だけでなく各国が漁獲するため、資源管理が難しい。
・漁獲量の国際規制が追いつかず、資源が減少傾向にあります。


まとめ

魚が減っている背景には、
・人間による過剰な漁獲
・温暖化による海洋環境変化
・沿岸環境の破壊
・水質や餌環境の変化
などが複合的に影響しています。

釣り人にとっては、今後は資源管理持続可能な釣り(リリースサイズの遵守・小型魚の保護・禁漁期の確認など)がますます重要になります。
また、地元自治体や漁協が行う藻場再生や放流事業に参加することも、未来の魚を守る大切な行動です。

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