スーパーや釣り現場でよく見かける「サバ」ですが、実はマサバ(真鯖)とゴマサバ(胡麻鯖)
という2種類が主流です。
見た目がよく似ているため、初めての人は区別が難しいもの。
しかし、生態や味の違いを理解すれば、料理や釣果の価値が大きく変わります。
ここでは両者の見分け方・特徴・食味・市場価値を釣り人目線で詳しく解説します。
マサバとゴマサバの見分け方
・背中の模様
マサバは背中にある青緑の斑模様がはっきりした「波状紋」。
腹側にはほとんど斑点がありません。
ゴマサバは背中に加えて体側にゴマ粒のような黒い小さな斑点が多数あります。
この“ゴマ模様”が最大の識別ポイント。
・体型の違い
マサバはやや扁平でスマートな紡錘形。
ゴマサバは体が厚めで丸みが強く、釣り上げた際の重量感が違います。
・胸ビレ基部の黒斑
マサバは胸ビレ基部に目立つ黒斑がなく、ゴマサバは小さな黒斑が見られる個体があります。
生態の違い
・回遊パターン
マサバは北日本から太平洋側を広く回遊し、季節によって産卵・餌場を移動。
寒い海域を好み、冬から春にかけて脂が乗ります。
ゴマサバは比較的暖海性で、九州~四国~本州太平洋岸に広く分布。
一年を通じて沿岸域に居つく傾向が強く、釣り人にとっては周年ターゲットになりやすい魚です。
・産卵期
マサバは主に春(4~6月)。
ゴマサバは初夏から秋(6~10月)とやや遅め。
食味の違い
・マサバ
脂の乗りが強く、刺身・しめ鯖・焼き魚にするととろける旨味。
「寒サバ」と呼ばれる冬季のマサバは特に高級品で、青森・三陸・九州のブランド鯖(関サバ、八戸前沖サバなど)は市場価値が極めて高いです。
・ゴマサバ
脂質はマサバより少なく、さっぱりとした味わい。
生食よりも味噌煮・塩焼き・竜田揚げなど加熱料理に向きます。
鮮度落ちが比較的遅く、足が早いマサバより扱いやすいという利点もあります。
価値と市場価格
・マサバ
ブランド化されたものはキロ単価が数千円に達することも。
特に「関サバ」「八戸前沖サバ」は活締め・船上血抜き処理でプレミア価格がつきます。
・ゴマサバ
一般的にマサバより安価。
鮮度保持が効きやすいため業務用・加工用として人気があります。
近年は脂の乗った九州産ゴマサバをブランド化する動きもあり、刺身用として再評価が進んでいます。
まとめ
・背中の模様が波状で斑点なし→マサバ
・ゴマ粒の黒斑あり→ゴマサバ
・脂乗り重視ならマサバ
・鮮度安定・調理汎用性ならゴマサバ
釣り人にとっては、季節と地域を知れば狙い分けが可能。
冬のマサバ、夏から秋のゴマサバと覚えておくと食味も釣果も最大限に楽しめます。


