今や釣太郎の海水氷は、ただの氷ではありません。それは、釣り人の皆さんの釣果を最高の状態に保つための「必須アイテム」として、その名を全国に轟かせています。

イガミ(ブダイ)は和歌山をはじめ南日本の磯釣りで人気のターゲット。

しかし、一度その口元を見れば誰もが驚きます。

まるで人間の前歯のように並ぶ硬い歯列。

「草食魚なのにこんな歯が必要なの?」

今回は、イガミの歯が持つ進化的役割と食性の秘密を詳しくご紹介します。


イガミ(ブダイ)の基本情報

・正式名:イガミ(和名ブダイ)
・分布:本州中部以南の沿岸岩礁域
・釣期:周年(特に冬は脂がのり美味)

釣人からは「イガミ」と呼ばれ、白身魚として刺身・煮付け・鍋物など多彩に楽しめます。


 草食だけじゃない!実は雑食系の食性

ブダイは基本的には草食性で、海藻や岩に付着する藻類を主食にしています。
しかし、海藻に付着した小さな甲殻類や貝殻も一緒に食べてしまうため、実質的には雑食です。

・岩肌に生える海藻を噛み砕く
・貝殻ごと海藻を削り取る
・小さなカニやエビも偶発的に摂取

この“ついで食い”が、栄養バランスを補う鍵となっています。


 驚異の「削り歯」構造

イガミの歯はまるでヤスリのように硬く、
上下の歯ががっちりと噛み合うことで、岩に付いた海藻や石灰質を削り取ります。

 歯の特徴

・前歯が板状に連結して強固な「削り刃」を形成
・エナメル質が非常に硬く、サンゴや貝殻も砕ける
・歯の裏側には常に新しい歯が控え、摩耗しても再生可能

この歯のおかげで、波が荒く岩が硬い南紀の磯でも安定して食事が可能です。


 進化の理由:競争の少ない“海藻ゾーン”を攻略

海藻や岩礁に付着する付着藻類は、他の魚が食べにくい資源です。
イガミはこのニッチな資源を活用するため、
強力な歯と顎を進化させ、
競争の少ない食場を確保してきました。

結果として、
・外洋でも安定した餌場を維持
・冬場の栄養不足にも対応
・成長スピードの安定化

といった生存戦略を実現しています。


釣り人が知っておきたいポイント

イガミの強靭な歯は、釣り人にとっても注意が必要です。

・歯に触れると切創の危険あり
・針を外す際はフィッシュグリップ必須
・タモや仕掛けも簡単に噛み切る力を持つ

調理時も歯を切り落としてから処理すると安全です。


 まとめ

イガミ(ブダイ)の歯は、ただの草食魚のものではありません。

・海藻を削るために進化した強靭な“削り歯”
・付着生物を一緒に食べる雑食性
・過酷な磯環境で生き残るための適応

この独特な歯こそが、磯場の王者と呼ばれる理由です。

釣り人はその歯を安全に扱いながら、美味しい白身をぜひ味わってみてください。

 

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