「海の匂い」とひとことで言っても、実際には 都道府県ごとに微妙に異なります。
その違いは潮流・海流・地形・海藻の種類・漁業活動などに影響され、私たちが感じる「海辺の香り」に個性を与えているのです。
ここでは、都道府県別にどんな違いがあるのか、そして最も差が大きいのはどこなのかを詳しく解説します。
海や潮の匂いが変わる主な要因
・海流の種類:黒潮・親潮・対馬海流などによって水温・プランクトン量が変化。
・海岸の地形:砂浜・磯・湾奥などで香りの濃淡が異なる。
・海藻や貝類:昆布やワカメが多い地域は磯の匂い(ヨード臭)が強い。
・気候と季節風:冬の日本海と夏の太平洋では「潮の匂い」の印象が大きく異なる。
この複合的な条件によって、同じ日本でも「匂いの個性」が生まれるのです。
都道府県別の海の匂いの特徴
紀伊半島(和歌山・三重・奈良沿岸)
・黒潮の影響で水質がクリア。
・プランクトン由来のDMSが多く、爽やかでフレッシュな海の香り が強い。
・磯が多いため、ヨード臭が混ざることもある。
九州(長崎・鹿児島・福岡など)
・東シナ海側は潮流が緩やかで、プランクトン量が豊富。やや濃厚な海の匂い。
・太平洋側は黒潮が当たり、清涼感のある香り。
・県によって差が大きいのが特徴。
四国(高知・愛媛・徳島・香川)
・高知は黒潮で爽快な香り。
・瀬戸内海側(香川・愛媛北部)は潮の流れが複雑で、磯臭さを感じやすい。
・同じ四国でも 太平洋と瀬戸内で真逆の香り になる。
北海道(道南・道東・道北)
・親潮の影響でプランクトン豊富。濃厚で力強い海の匂い。
・昆布など海藻が多く、ヨード臭(磯の香り)が強烈。
・夏と冬の差も大きい。
日本海側(新潟・石川・山形・福井など)
・冬は季節風で「潮の匂い」が強烈。
・夏は比較的穏やかで、爽やかさが際立つ。
・閉鎖性海域に近い湾内は、やや重たい香りを感じることもある。
最も違いが出る地域は?
結論から言えば、最も違いが出るのは「太平洋」と「日本海」の比較 です。
・太平洋側(和歌山・高知・静岡など):黒潮の影響で爽やかで清涼感がある。
・日本海側(新潟・石川・秋田など):冬は潮風の塩気が強烈で、夏は重たさを伴うこともある。
また、四国(高知 vs 香川)や九州(鹿児島太平洋側 vs 長崎東シナ海側) のように、同じ都道府県内でも香りが全く違うケースもあります。
まとめ
・海の匂いは都道府県ごとに異なり、黒潮・親潮・日本海流などの影響で差が出る。
・紀伊半島や太平洋側は爽やかでフレッシュ。
・日本海側や親潮域(北海道・東北)は濃厚で力強い。
・同じ県内でも、海域が変われば匂いが真逆になることもある。
👉 つまり、「海の匂い」は全国どこでも同じではなく、地域性を映し出す 自然のサイン なのです。


