1.水質管理を最優先にする
海水魚飼育で一番大切なのは、水質の安定です。
・アンモニアや亜硝酸は極めて有害で、少量でも海水魚にダメージを与えます。
・立ち上げ初期は、水槽の「ろ過バクテリア」が十分に増えるまで(約1か月)が特に重要です。
水質管理のポイント
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立ち上げ直後は魚を入れすぎない
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水質測定キットで、アンモニア・亜硝酸・硝酸塩をチェック
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週1回、水量の10〜20%を新しい人工海水に交換
水換えを怠ると、魚はすぐに弱ってしまいます。
少量をこまめに換えるのが、長期飼育の秘訣です。
2.比重(塩分濃度)の安定
海水魚は比重の変化に非常に敏感です。
一般的な目安は 1.022〜1.025 ですが、この範囲を安定して保つことが大切です。
比重管理のコツ
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比重計で毎回測定する
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蒸発した分の水は必ず真水(カルキ抜き済)で補充する
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水換え時の海水は本水槽と同じ比重に合わせる
比重が急に変わると、海水魚は呼吸困難や白点病を起こしやすくなります。
3.ろ過と酸素供給の確保
海水魚水槽では、ろ過能力を高めることが長期維持の鍵です。
・外部フィルターや上部フィルターを使用する
・ろ材は目詰まりしないよう定期的に軽く洗浄する
・ライブロックを入れると自然ろ過が働き、水質安定が早くなります
また、海水は淡水より酸素が溶け込みにくいため、
水流ポンプやエアレーションで水面を動かし、酸素を供給することが大切です。
4.水温の安定
海水魚は水温変化に非常に弱く、1〜2℃の急変でもストレスになります。
季節ごとの対策
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夏:水槽用クーラーやファンを使用
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冬:ヒーターで一定温度(25〜27℃)を維持
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温度計は常設し、こまめに確認
特に夏場の高水温(30℃以上)は致命的です。
外出中の温度上昇対策は必須です。
5.導入時は慎重に
海水魚は輸送や環境変化で大きなストレスを受けます。
導入時は「水合わせ」を丁寧に行うことが重要です。
水合わせの手順(点滴法)
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購入した袋をそのまま水槽に30分浮かべ、温度を合わせる
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エアチューブで本水槽の水を少しずつ袋に滴下する
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1時間以上かけて水質に慣らす
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網で魚をすくい、本水槽に移す(袋の水は入れない)
これだけで、導入直後の死亡率が大きく下がります。
6.餌やりの工夫
海水魚は餌の与えすぎで水質が悪化しやすいので注意が必要です。
餌やりのポイント
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少量を1日2〜3回与える
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食べ残しはすぐに取り除く
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冷凍ブラインシュリンプ、人工飼料、乾燥海藻などをバランス良く与える
偏った餌は栄養不足や病気の原因になります。
7.病気の予防と対処
海水魚は白点病や細菌感染症などにかかりやすいです。
病気予防の習慣
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新魚は隔離水槽で数日観察してから本水槽へ
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水質悪化や急な温度変化を避ける
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魚が体をこすりつける、食欲がないなどの症状があれば早期対応
白点病は初期なら淡水浴や水温上昇で改善する場合がありますが、進行すると治療が難しいです。
まとめ|海水魚飼育の成功の鍵
海水魚を長生きさせるには、以下の3つが特に重要です。
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水質の安定
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比重の一定化
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温度管理
これらを守りつつ、魚の様子を毎日観察する習慣をつければ、
初心者でも失敗を減らし、美しい海水魚ライフを楽しめます。


