アオリイカといえば、その大きな目が印象的。
実はこの大きな目は、スルメイカやモンゴウイカはもちろん、ほかの多くの海洋生物と比べても圧倒的な性能を誇ります。
今回は、その大きさと視力を具体的な数値で比較しながら解説します。
1. アオリイカの目の大きさ ― 比較するとこうなる!
アオリイカは体の大きさに対して目が非常に大きく、直径は**約3〜5cm(大型個体では最大6cm)**にもなります。
これは体長比で見ると、海洋生物の中でもトップクラスです。
| 種類 | 平均体長 | 眼径(直径) | 体長比(目の大きさ) |
|---|---|---|---|
| アオリイカ | 30〜40cm | 3〜5cm(最大6cm) | 約10〜15% |
| スルメイカ | 25〜30cm | 1.5〜2.5cm | 約6〜8% |
| モンゴウイカ | 25〜35cm | 2.5〜3.5cm | 約8〜10% |
| ヤリイカ | 20〜30cm | 1.5〜2cm | 約5〜7% |
| マダイ(魚) | 40〜50cm | 1.5〜2cm | 約3〜5% |
| クロマグロ(魚) | 200〜250cm | 5〜6cm | 約2〜3% |
ポイント
・アオリイカは、魚類と比べると体長比で3〜5倍も目が大きい。
・同じイカ類の中でも、スルメイカやヤリイカよりおよそ1.5〜2倍の大きさを持つ。
2. アオリイカの視力 ― 魚を上回る精密さ
「視力」という概念は人間の1.0などとは少し違い、イカの場合は解像度(空間分解能)で評価します。
研究データから換算すると、アオリイカの視力は人間に換算して0.6〜0.8程度と推定されます。
これを海洋生物で比較すると以下の通りです。
| 種類 | 推定視力(人間換算) | 特徴 |
|---|---|---|
| アオリイカ | 0.6〜0.8 | 色覚はなくモノクロに近いが、動体視力とコントラスト感知が抜群 |
| スルメイカ | 0.4〜0.5 | 中距離での捕食に適応 |
| モンゴウイカ | 0.5〜0.7 | 海底でのカモフラージュ能力が高い |
| カツオ(魚) | 0.4〜0.6 | 高速で泳ぎながら小魚を捕らえる視力 |
| マダイ(魚) | 0.3〜0.5 | 中距離での物体識別能力が高い |
| アジ(魚) | 0.2〜0.4 | 群れ行動に必要な距離感覚が中心 |
数値からわかること
・アオリイカの視力は、魚類トップクラスのカツオやマダイよりもやや上。
・特に暗所や濁りの中でも、動くものを察知する力は魚類より優れている。
・これは大きなレンズ状の眼球と、高密度な網膜構造によるもの。
3. 大きな目がもたらす釣りでの影響
アオリイカの目の大きさと性能は、釣りにも直結します。
-
遠くのエギやアジを発見する
水中でのコントラスト感知能力が高く、10〜15m先でも小さな動きを察知可能。 -
夜間でも活発に捕食
瞳孔が大きく開くため、わずかな光でも利用できる。夜の常夜灯周りでのヒット率が高いのはこのため。 -
動きの違和感を見抜く
エギの動きが不自然だと見切られやすい。スローなアクションや自然なフォールが有効。
4. まとめ
・アオリイカの目は、体長比で見てもスルメイカやモンゴウイカより約1.5倍大きい。
・視力は人間換算で0.6〜0.8と高く、魚類よりも優れている。
・特に動体視力と暗所での視覚能力は海洋生物でもトップクラス。
・釣りでは「見られている」ことを意識し、不自然な動きを避けるのが釣果アップの秘訣。


