高級食材として知られるアワビ(鮑)。
その価値は、天然か養殖かで大きく異なります。
しかし、食べ終わった後の「殻」だけを見て、その違いが分かるでしょうか?
今回は、アワビの殻の内側から天然と養殖を見分ける方法について、画像付きで徹底解説します。
釣り人、飲食関係者、海産物ファンは必見です!
天然アワビと養殖アワビの価格の差はどれほど?
まず前提として、天然アワビは圧倒的に高値で取引されます。
その理由は以下の通りです。
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・天然は生息数が少なく、漁獲制限もあるため希少価値が高い
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・餌や環境が自然のままで、風味や食感が濃い
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・流通量が少なく、市場価格が安定しない
一方、養殖アワビは安定供給が可能で、価格も手頃。
ただし、「食感や旨味は天然には及ばない」という声も多くあります。
【結論】殻の内側から「天然」「養殖」は見分けられる!
▶ 見分け方のポイントは主に3つ
| 観察ポイント | 天然アワビの特徴 | 養殖アワビの特徴 |
|---|---|---|
| ① 真珠層の光沢 | 落ち着いた虹色。全体的にマットな印象 | 強い虹色光沢。ギラギラと人工的に感じることもある |
| ② 内側の表面の凹凸 | ややザラつきがあり、自然なゆがみや段差がある | 滑らかで整ったカーブ。人工的な滑面が多い |
| ③ 穴の並び方と形 | 穴の大きさが不揃いで、位置もランダム気味 | 穴の大きさが揃っていて、綺麗に並んでいる |
実際の写真で比較してみよう
以下の写真をご覧ください。
左が天然アワビの殻、右が養殖アワビの殻です。
■ 左側(天然):
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・真珠層の輝きは控えめで、淡く自然な虹色。
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・穴の並びに微妙なズレがあり、大きさも不揃い。
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・表面の光の反射も均一でなく、野生の歴史を感じる質感。
■ 右側(養殖):
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・真珠層が明るく、派手な虹色が目立つ。
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・穴の並びが整然としていて、大きさも均等。
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・表面も滑らかでツヤツヤ、いかにも「育てられた」印象。
【注意】完璧な判断は困難。あくまで「傾向」として使う
殻の内側から天然と養殖の判別は、100%正確ではありません。
特に、養殖期間が長く自然環境に近い方法で育てられたアワビは、見た目では判断が難しくなります。
そのため、「殻の内側の状態」はあくまで一つの参考材料にとどめ、以下の点も併せてチェックしましょう。
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・販売店の説明や表示(漁法、原産地、養殖・天然表記)
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・価格(天然は一般に高価)
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・身の弾力や色味、香りなどの味覚的特徴
まとめ:殻の内側はアワビの履歴書
アワビの殻は、その個体が育った環境を反映する「履歴書」のようなもの。
天然か養殖かを一目で見分けるのは難しいですが、今回ご紹介した3つの観察ポイントを知っておくだけで、判断の精度が大きく向上します。
ぜひ、殻付きアワビを手に入れた際は、内側もじっくり観察してみてください。
【釣り人向けの豆知識】
天然アワビは潮間帯の岩場や海藻の多い場所に潜んでおり、簡単には採れません。
特に黒アワビは深場に生息し、目視での採取も困難です。
一方、養殖アワビは「アワビ養殖カゴ」などで管理され、餌も人工配合飼料が与えられています。
その育ち方の違いが、殻の内側の質感や光沢にも現れているのです。


