🎣 はじめに|「魚って音を感じるの?」という素朴な疑問
釣り場で「うるさくするなよ!魚が逃げるぞ」とベテランに言われた経験はありませんか?
また、子どもがはしゃいでいると「声が響いて魚が釣れん」と怒られることも。
でも実際に、魚は音を感じて逃げるのでしょうか?
この記事では、魚の音の感知能力と、それが釣果にどう関わるかを科学的・実践的に解説し、静かな行動がなぜ大切かを初心者にも分かるように紹介します。
✅ 魚は「音」ではなく「振動」と「水中音」を感じている!
魚は人間のように耳介(みみたぶ)は持っていませんが、「側線(そくせん)」という器官で水中の振動や水の動きを感じ取る能力に非常に優れています。
● 魚の“耳”は2種類ある
| 感知器官 | 働き |
|---|---|
| 側線 | 水流や微細な振動を感じ取る(主に体側) |
| 内耳 | 水中音や重力感知、バランス保持に関与(頭部内部) |
とくに側線は、近くを泳ぐ他の魚や敵の動き、釣り糸が立てるわずかな音、着水音なども察知します。
🔊 実は“空気中の音”より“水中の音”に敏感!
魚にとっては、空気中の人間の会話よりも、
-
足音が堤防や岩に伝わって水中に響く音
-
竿をガンと地面に置いた振動
-
仕掛けがバシャッと落ちた水音
といった**「構造物を伝ってくる音」や「水中の振動音」**の方が圧倒的に影響が大きいのです。
🐟 魚が逃げる主な“音・振動”の例
| 音・振動の種類 | 魚への影響度(体感) | 解説 |
|---|---|---|
| 大声・叫び声 | △ | 空気音なので影響は限定的だが近距離では注意 |
| 足踏みやジャンプ | ◎ | 構造物(堤防・磯)を通して振動が伝わる |
| 竿・クーラーを地面にドンッと置く | ◎ | 魚が一気に散る原因になることも |
| エギやオモリを水面に叩きつけるように投げる | ◎ | 着水音が大きいとスレる(警戒される) |
| 撮影機材やカメラの設置音 | ◯ | 金属音は響きやすく特に磯場で注意 |
| BGM付きスマホやラジオ音 | △ | 音よりも振動が問題。砂浜では比較的OK |
🎯 魚の種類によって“音への反応”は違う!
| 魚種 | 音・振動への敏感度 | コメント |
|---|---|---|
| チヌ(黒鯛) | ◎(超敏感) | 一度逃げると戻ってこないほど警戒心が強い |
| アオリイカ | ◎ | エギングでは着水音を抑えるキャストが重要 |
| メバル・カサゴ | ◯ | 音にはやや敏感だが、岩陰に隠れる傾向 |
| ブリ・カンパチ | △ | 大型青物は音に鈍感なことが多い |
| アジ・イワシ | △ | 群れで行動するため一部が逃げても戻る |
🧘♂️ 静かに釣るための行動マナー10ヶ条
-
足音を立てない(とくに堤防では静かに歩く)
-
クーラーや道具はそっと置く
-
竿を地面に打ちつけない
-
着水音は最小限に(ソフトキャスト)
-
子どもには「釣り場では小声で」の声掛け
-
岸壁や磯を叩かない、蹴らない
-
釣った魚は素早く締め、暴れさせない
-
撮影は静かに(動画は声を後撮りで)
-
近くに他の釣り人がいる場合は静音を意識
-
音楽はイヤホンで、自分だけで楽しもう
🎣 実例:静かに釣ると釣果が上がった体験談
-
「隣の人が家族連れでワイワイしてたけど、魚は完全に離れて、自分の方だけに群れが残った」(堤防でのサビキ釣り)
-
「磯で足音を気を付けたら、根魚がずっと同じ場所に残ってた」(ガシラ狙い)
-
「エギングで遠くからそっと投げた方が、イカの反応が明らかに良かった」(アオリイカ実釣体験)
🧪 魚と“音”に関する研究データ
実験水槽での研究によると:
-
音叉を鳴らした直後に魚の遊泳スピードが約2倍に上昇
-
水槽の壁を軽く叩くだけで、魚の定位行動(静止)が乱れる
-
水面に軽く波紋を立てるだけで群れが散る傾向も
つまり、魚は微細な水中音や振動でも「警戒」または「回避行動」をとることが証明されています。
💡 応用編:逆に“音”を活用する釣り方もある
一方で、魚の習性を利用して音で寄せる方法も存在します。
| 例 | 解説 |
|---|---|
| チャリチャリサウンドのルアー | ラトル音で青物を刺激する効果あり |
| 撃投ジグ(ジャラジャラ音) | 高活性時に音と波動でアピール |
| コマセ釣り | パン粉などが落ちる“音と匂い”で魚を誘引 |
つまり、静けさが求められる釣りもあれば、音を武器にできる釣りもあるということです。
🔚 まとめ|静かな釣りは“魚にも自分にも”優しい
-
魚は空気中の音よりも、水中振動や物音に敏感
-
特にチヌやイカは「音で逃げる」魚種の代表格
-
釣り場では静音行動が釣果に直結することも
-
家族連れやグループ釣行でも、静かさを心がけるだけで成果アップ!
-
魚に優しい行動が、釣り場マナーとしても高評価されます
🧭 この記事のポイントまとめ
-
側線と内耳で水中音・振動を感知する魚の感覚器官
-
足音・着水音・道具音が魚を警戒させる最大要因
-
音に敏感な魚種とそうでない魚種を知ることがカギ
-
逆に“音で誘う”テクニックもある


