近年、釣り人の間で注目を集めている「海水氷」。
真水の氷とは明らかに見た目や触感が違い、ざらざら・シャリシャリとした独特の質感があります。
ではなぜ、海水氷は真水氷に比べてざらざらしているのでしょうか?
その理由を、科学的に分かりやすく、釣り人目線でご紹介します。
■海水氷とは?
海水氷とは、その名の通り「海水を凍らせた氷」です。
真水ではなく、海に含まれる塩分(塩化ナトリウムやミネラル)が入っているため、凍り方に大きな違いが出ます。
釣太郎では、地元の黒潮の海水を使って氷を製造しており、釣魚の冷却・保存に最適な商品として人気を集めています。
■海水氷がざらざらする理由
① 含まれる塩分が凍結を妨げる
海水には約3.5%の塩分が含まれており、純粋な水よりも凍りにくい性質があります。
このため、完全にカチカチに凍ることができず、シャーベット状に凍結するのが特徴です。
このシャーベット状の粒子が、ざらざら・ジャリジャリとした感触を生み出しています。
② 不均一な結晶構造がざらつきを生む
真水の氷は、凍るときに規則正しい「六角形の結晶構造」を作ります。
一方、海水氷は塩分やミネラルが混ざっているため、結晶構造が乱れ、不均一で尖った形の氷粒ができます。
これが、手で触ったときのザラザラ感の正体です。
③ 結晶と塩水の混在がざらつきを強調
海水氷は、「氷の粒」と「まだ凍っていない塩水」が共存しています。
これにより、まるでクラッシュアイスやかき氷のようなテクスチャーになり、真水氷よりも摩擦を感じやすい状態になります。
■釣りにおける海水氷のメリット
ただザラザラしているだけではありません。
このシャーベット状の粒子感こそが、釣り魚にとっては圧倒的なメリットになります。
● 魚が冷えやすい
細かい粒が隙間なく魚に密着し、表面だけでなく芯まで素早く冷却できます。
● 身が締まりすぎない
真水氷だと急激に冷えすぎて、魚の細胞が破壊されることもありますが、海水氷はやさしく冷やせるので身質が保持されます。
● 塩分で鮮度が保たれる
海水由来の塩分が魚の表面をコーティングし、ドリップ(うまみ成分の流出)を防ぐ効果もあります。
■写真からも分かる“シャーベット状”の質感
こちらの写真は、実際に釣り場で使われている「海水氷」です。
ご覧のように、粒子が細かく分かれていてまるでかき氷のような見た目。
真水氷のような透明な固まりではなく、全体的に白くシャリシャリとした質感です。
このざらつきこそが、魚にやさしく・よく冷える証拠です。
■まとめ:ざらざらは“高性能”の証
海水氷のざらざらした質感は、単なる見た目の違いではなく
釣り魚の品質を守るための自然のしくみによって生まれたものです。
釣り上げた大切な魚を「美味しく・安全に」持ち帰るためには、このシャーベット状の
海水氷は強力な味方になります。
真水氷では満足できなくなった釣り人が次々と海水氷に切り替えているのも納得。
「氷なんてどれも同じ」と思っている方こそ、一度使ってその違いを体感してみてください。
釣太郎では、地元・黒潮の海水を使った海水氷(1キロ200円、3キロ400円)を好評販売中!
ぜひ次回の釣行で活用してみてはいかがでしょうか。


