釣りのマキエ(撒き餌)として定番の「アミエビ」。
その中でも、業務用や釣り通に重宝される**冷凍アミエビ原反(げんたん)**は、重量約18kgの大型ブロックで流通しています。
近年、このアミエビ原反に異変が起きています。
国産が不足し中国産が増えている、といった声が多く聞かれるようになりました。
この記事では、以下の内容を分かりやすく解説します。
◆ アミエビ原反とは?
・船上で急速冷凍したアミエビの塊(約18kg)
・撒きエサ用の元となるブロック
・釣具店では4切りや8切りにカットして販売される
そのままでは扱いづらいですが、コストパフォーマンスが高く、まとめ買いユーザーに人気があります。
◆ 国産アミエビ原反の特徴
現在、日本国内で漁獲されるアミエビの主な産地は「三陸沖(岩手・宮城周辺)」。
しかし、以下のような特徴があります。
▶ 漁獲時期は春だけ(3〜5月)
・三陸沖では、春の限られた期間のみアミエビがまとまって獲れます
・そのため、年間を通じての供給が非常に困難
▶ 希少価値が高く、価格も高騰
・近年は漁獲量の不安定化により国産アミエビ原反は希少品
・価格も高く、安定入荷が難しい年が増えています
▶ 抜群の鮮度と集魚力
・漁獲後すぐに船上凍結されるため、品質は極めて良好
・フカセ釣り、サビキ釣り、カゴ釣りで明らかな食いの差が出ることも
◆ なぜ中国産が増えているのか?
国産アミエビ原反の供給が不安定な中、**需要を支えているのが「中国産アミエビ」**です。
▶ 中国からの輸入の背景
・国産の漁獲量が年々減少
・釣り人口は維持、または一部エリアで増加中
・エサ業者は安定供給のために中国産に頼らざるを得ない
▶ 中国産アミエビ原反の特徴
| 特徴 | 国産(三陸沖) | 中国産 |
|---|---|---|
| 漁獲時期 | 春限定(3〜5月) | 通年(冷凍加工含む) |
| 加工場所 | 日本国内の港・加工場 | 中国の大型冷凍施設 |
| 価格 | 高め | 安価で安定供給 |
| 鮮度・品質 | 非常に良い | 凍結工程によりバラつきあり |
| 安定供給 | ×(年による) | ◎(常時輸入可能) |
◆ 現場ではどう使い分ける?
現実的には、多くの釣具店・エサ屋さんで以下のように使い分けています。
✔ 高品質を求めるなら国産
・大会、磯釣り、フカセ釣りで「釣果を本気で狙う」人に人気
・ただし数量に限りあり、春~初夏までの短期間のみ流通
✔ 手軽に撒きたいなら中国産
・価格も手頃で、サビキ釣りや家族釣行にも最適
・粒のバラつきはあるが、初心者向けには十分な性能
◆ まとめ:国産アミエビは貴重品。うまく選んで使い分けよう!
・アミエビ原反は釣りエサの中でも重要なマキエ素材
・三陸沖産の国産原反は春限定で高品質・数量限定
・現在は中国からの輸入原料で市場の半分を支えている
用途や釣行スタイルによって、うまく使い分けることで
「コスパ」「釣果」「利便性」すべてを満たすことができます。
🎣 釣太郎では事前解凍予約OK!
釣太郎では、アミエビ原反を4切り・8切りなど使いやすいサイズにカットして販売中。
解凍必要な方は予約がおすすめです。
・全解凍 / 半解凍の予約可能


