「蚊は人間の血を吸う生き物」というイメージが強いですが、実は蚊が吸血する対象は人間だけではありません。
私たちが刺されて悩まされるのは氷山の一角であり、自然界ではもっと多様な生き物をターゲットにしています。
今回は「蚊のターゲットのうち、人間が占める割合」をテーマに、釣り人・アウトドア愛好家目線で詳しく解説します。
蚊に刺されやすい人・刺されにくい人の違いも含め、役立つ情報をまとめました。
そもそも蚊の吸血は「産卵のためだけ」
まず基本知識として大切なのは、蚊の吸血はメスだけが行うという点です。
・吸血の目的は産卵のための栄養(たんぱく質)確保
・オスの蚊は花の蜜や樹液しか吸わない
つまり、人間を刺してくるのは産卵を控えたメスの蚊だけです。
蚊の吸血ターゲットは実は幅広い
蚊は人間以外にも様々な生き物の血を吸います。
その対象は以下のように非常に多彩です。
| 吸血対象 | 具体例 |
|---|---|
| 哺乳類 | 人間・イヌ・ネコ・シカ・イノシシ・牛・馬など |
| 鳥類 | 野鳥・ニワトリなど |
| 爬虫類 | トカゲ・ヘビ |
| 両生類 | カエル |
| 魚類 | 種類によっては魚類も吸血 |
| その他 | コウモリなど |
人間はあくまで「一部のターゲット」に過ぎません。
特に野生環境では、野生動物の方がはるかに多く吸血対象になっています。
人間が標的になる割合は全体の何割?
実際の研究データによると、蚊が吸血するターゲットの割合は以下のように推定されています。
| 環境 | 人間が占める割合 |
|---|---|
| 自然環境(山・森・湿地など) | 10%未満 |
| 農村・郊外 | 20〜30%程度 |
| 都市部(人が多い場所) | 50%前後 |
| 室内・住宅周辺 | 70〜80%超 |
つまり、野外では人間は必ずしも蚊の主要ターゲットではないのです。
自然界の蚊は、野鳥や野生動物から吸血する割合の方が高くなっています。
釣り場では人間のターゲット率が高くなる理由
釣り人は野外にいても、蚊の吸血ターゲットになりやすい条件が整っています。
・動かず長時間じっとしている
・汗をかく(におい成分が蚊を誘引)
・二酸化炭素の排出が多い
・薄着で肌が露出している
・周囲に野生動物が少ない環境も多い
そのため、釣り場という限定的なシチュエーションでは人間がターゲットの中心になる確率は非常に高くなるのです。
特に夜釣りは蚊のゴールデンタイムであり、**「人間100%狙い撃ち」**状態になるケースも珍しくありません。
蚊に刺されやすい人・刺されにくい人の違い
蚊に刺されやすいかどうかは、実は体質による差もあります。
刺されやすい人の特徴
・汗かき
・体温が高い
・呼吸が深く二酸化炭素排出量が多い
・お酒を飲んでいる
・妊娠中の女性(体温上昇・代謝活発)
・暗い色の服を着ている
刺されにくい人の特徴
・汗をかきにくい
・代謝が低め
・淡い色の服を着ている
・体臭が少ない
釣り場では「汗・呼吸・体温」の3大要素が蚊を引き寄せる最大の原因となります。
【まとめ】自然界では人間は蚊のターゲットの一部だが…
✔ 自然界全体では人間は10〜20%程度
✔ 都市部や釣り場では人間100%近く狙われる場合も
✔ 釣り人は条件的に「刺されやすい環境」に身を置いている
蚊は人間専用の吸血昆虫ではありませんが、釣り人・アウトドアでは実質的に最大のターゲットになりやすいのです。
しっかりした蚊対策をして、安全快適な釣行を楽しみましょう!


