① イソヌカカ(磯糠蚊)
・主に潮だまり・磯・干潟に多く生息
・大きさは約0.5〜1mmと非常に小さい
・刺されると強烈な痒みが数日〜1週間ほど続く
・主に夜間・朝夕の薄暗い時間帯に活動活発
・釣り人・磯遊び・夜釣りで被害が多い
・刺されても気付かないうちに吸血される
・市販の虫よけが効きにくい場合がある
👉 特徴的ポイント
「目に見えにくい・小さい・痒みが強烈・長引く」
② アブ(虻)
・体長1〜2cm程度と大きめ
・主に昼間活動(特に晴天時)
・川沿い・山間部・海岸部の草地でも発生
・噛みつくように皮膚を切って吸血
・痛みが強く、腫れやすい
・夏場の釣り、磯歩き、磯渡し時によく出没
・人の汗や呼気、黒い服に寄ってくる
👉 特徴的ポイント
「大きくて目に見える・噛みつく・痛みと腫れが出やすい」
③ ブヨ(ブユ・ブト)
・体長2〜4mm程度
・川沿いや森に多いが、海岸の藪や湿地でも発生
・朝夕・曇りや雨の日に活動活発
・皮膚を切り裂いて吸血(出血を伴う)
・刺されると数日後に強烈な痒みと腫れが出る
・体質によっては水ぶくれ、化膿、アレルギー反応も
👉 特徴的ポイント
「遅れて症状が出る・腫れや水ぶくれ・長引く痒み」
④ サンドフライ(ヌカカ類の一部)
・体長0.5〜1mmとイソヌカカと同じく極小サイズ
・主に熱帯・亜熱帯の砂浜・干潟・マングローブ地帯に多い
・日本では沖縄・奄美など南方離島に多い
・刺されると激しい痒み・腫れ・長引く跡
・目に見えにくく、気付いた時には多数刺されていることも
👉 特徴的ポイント
「極小・南方系に多い・猛烈な痒み・長期間残る」
⑤ 海辺の蚊(普通の蚊)
・淡水だけでなく、海岸の潮溜まりや汽水域にも発生
・マリンスポーツや磯キャンプ、干潟遊びで刺される
・夜間・薄暗い時間帯に活発
・日本の海辺にも多数生息
👉 特徴的ポイント
「普通の蚊と同じ感覚だが海でも刺される」
まとめ比較表
| 昆虫名 | 大きさ | 主な時間帯 | 刺される特徴 | 主な場所 |
|---|---|---|---|---|
| イソヌカカ | 0.5〜1mm | 夜〜朝夕 | 気づかず刺され激痒 | 潮溜まり・磯 |
| アブ | 1〜2cm | 昼 | 痛い噛み痕・腫れ | 磯・浜辺 |
| ブヨ | 2〜4mm | 朝夕・曇天 | 数日後腫れ・痒み | 磯・藪地 |
| サンドフライ | 0.5〜1mm | 夜〜朝夕 | 激痒・長引く | 南方砂浜 |
| 海辺の蚊 | 3〜5mm | 夜間 | 一般的な痒み | 干潟・潮溜まり |
こうして見ると、海辺には「蚊だけじゃない吸血昆虫」が意外に多いのです。
釣りや磯遊びでは虫よけ対策がとても重要です。


