【釣り人・食卓の必読知識】 アニサキスはマサバに多く、ゴマサバには少ない理由とは?

青魚の代表格「サバ」。

脂がのった刺身やシメサバ、塩焼きなど、日本の食卓に欠かせない魚ですが、

「アニサキスによる食中毒が多い魚」としても知られています

しかし、サバには2種類あることをご存知でしょうか?

それが、

マサバ(真鯖)

ゴマサバ(胡麻鯖)

この2種、見た目はよく似ていますが、アニサキスの寄生率には大きな違いがあります。

実は、アニサキスが多いのは「マサバ」であり、「ゴマサバ」は比較的少ないのです。

今回はその理由をわかりやすく解説します。


◆マサバにアニサキスが多い理由

① 沿岸・深場を回遊し、アニサキスを持つ餌を多く食べる

・マサバは沖合~中層の比較的冷たい水域を回遊します。

・その際にオキアミや小型魚、甲殻類など、アニサキスの中間宿主を多く捕食します。

・その結果、体内にアニサキスが寄生しやすくなるのです。

② 高水温に弱いため、漁獲後にアニサキスが身に移動しやすい

・マサバは非常にデリケートな魚で、水揚げ後すぐに鮮度が落ちやすい特徴があります。

・そのため、内臓にいたアニサキスが死ぬ前に筋肉(身)に移動してしまうリスクが高いのです。

・特に釣った後に氷締めをしないと、アニサキス中毒の原因になりやすくなります。

③ 秋冬の旬の時期はアニサキス活性も高い

・マサバは秋〜冬にかけて脂が乗り、美味しくなる旬を迎えます。

・しかしこの時期はアニサキスも活発に動く季節

・旬とリスクが同時に来るため、注意が必要です。


◆ゴマサバにアニサキスが少ない理由

① 暖かい表層を回遊し、寄生リスクのある餌が少ない

・ゴマサバはマサバよりも浅い暖水域を回遊する傾向があります。

・主に植物性プランクトンや小型の浮遊生物を捕食することが多く、アニサキスの中間宿主との接触が少ないのです。

② 鮮度が落ちにくく、締め処理も容易

・ゴマサバは比較的身持ちがよく、締め処理によるアニサキス対策がしやすい魚です。

・内臓の処理が遅れても、アニサキスが筋肉へ移動しにくいという特徴があります。


◆釣り人・飲食店が気をつけるべきポイント

●マサバを生食するなら以下を厳守!

必ずマイナス20℃以下で24時間以上冷凍する(厚労省の基準)

・または70℃以上で加熱調理して食べる

・釣った直後に内臓を取り除き、海水氷で冷却する

●ゴマサバも100%安全とは言えない

・アニサキスの寄生率は低めですが、ゼロではありません

・特に漁場や時期によっては、ゴマサバでも寄生が確認されるケースがあります。

加熱・冷凍・内臓処理は必ず行いましょう。


◆まとめ:サバの種類とアニサキスリスクは無関係ではない!

・マサバは脂がのって非常に美味しい反面、アニサキス寄生率が高い魚です。

・一方、ゴマサバはリスクが比較的低いですが、油断は禁物

釣り人や飲食店は、

「サバ」とひとまとめにせず、種類を見分けて適切な処理をすることが、

安全で美味しい食体験につながります。

【覚えておこう】マサバ=アニサキス多い/ゴマサバ=少なめだけどゼロではない!

正しい知識で安心・安全なサバ料理を楽しみましょう!

【釣り人・食卓の必読知識】アニサキスはマサバに多く、ゴマサバには少ない理由とは?釣太郎

 

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