「最近、アジが釣れなくなったなぁ…」と感じている釣り人の皆さん、それは決して気のせいではありません。
過去40年間で、日本におけるアジの漁獲量は著しく減少しているのです。
今回は、その衝撃的な現状と、背景にある理由を詳しく解説します。
驚愕の漁獲量減少:40年前と比較してどれだけ減った?
具体的な数字を見てみましょう。
1980年代には年間数十万トンを誇っていたアジの漁獲量は、2020年代には数万トン台まで落ち込んでいます。
単純計算で、漁獲量は数分の1以下にまで激減しているのです。
これは、釣り人だけでなく、日本の食卓にとっても大きな変化と言えるでしょう。
なぜアジは減った?考えられる主な理由
アジの漁獲量減少には、複合的な要因が考えられます。主な理由を以下に挙げます。
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過剰な漁獲(乱獲):
- 高度経済成長期以降、漁業技術の発展とともに漁獲圧力が上昇しました。
- 需要の高まりに応える形で、アジが大量に漁獲され続けた結果、資源が枯渇してしまった可能性があります。
- 特に、産卵期を迎えた親魚まで漁獲してしまうことは、資源回復の妨げになります。
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海洋環境の変化:
- 地球温暖化による海水温の上昇は、アジの生息に適した水温帯を変化させています。
- 黒潮や対馬暖流などの海流の変化も、アジの回遊ルートや産卵場所に影響を与えていると考えられます。
- 海洋酸性化も、アジを含む海洋生物の成長や繁殖に悪影響を及ぼす可能性があります。
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餌となるプランクトンの減少:
- 海洋環境の変化や、陸からの栄養塩の流入の変化などが、アジの主要な餌であるプランクトンの減少を引き起こしている可能性があります。
- 餌不足は、アジの成長不良や生残率の低下につながります。
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他の魚種との競合・捕食:
- 近年、増加している他の魚種との間で、餌や生息場所を巡る競争が激化している可能性があります。
- また、大型の魚によるアジの捕食圧が増加していることも考えられます。
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漁獲方法の変化:
- 昔ながらの漁法から、より効率的な漁法への変化が、特定のサイズのアジを大量に漁獲し、資源のバランスを崩している可能性も否定できません。
釣り人の皆さんと共に考えたいこと
アジの減少は、私たち釣り人にとっても深刻な問題です。
今後もアジ釣りを楽しむためには、資源の回復に貢献する意識を持つことが大切です。
- 禁漁期やサイズ制限を守る: 各都道府県や漁協が定めるルールをしっかりと守りましょう。
- 小型魚のリリース: 小さすぎるアジは、未来のために海に返してあげましょう。
- 環境保護への意識: 海を汚さない、ゴミを持ち帰るなど、基本的なマナーを守りましょう。
- 情報収集: 漁獲量や資源状況に関する情報を積極的に集め、状況を理解するように努めましょう。
未来のアジのために
アジは、私たちにとって身近で美味しい魚です。
過去の過ちを繰り返さないために、漁業者だけでなく、私たち釣り人も含めた全員が、
アジの資源を守るための努力を続ける必要があります。
未来の世代も豊かなアジの恵みを受けられるよう、今こそ行動を起こしましょう。


