■ はじめに:イカ墨トラブルは“あるある”だけど…
アオリイカ釣りで避けて通れないのが――
「服に墨が飛んで落ちない!」
「リールに黒いシミが残った…」
「タックルボックスがずっと黒ずんでる」
という**“イカ墨汚れ”問題。**
この黒い液体、実はただの水性汚れではなく、非常に落ちにくい構造を持っています。
ではなぜ、アオリイカの墨はここまで厄介なのでしょうか?
■ 理由①:イカ墨には“メラニン色素”が含まれている
イカ墨の主成分は、実は人間の髪や肌の色を構成するのと同じ**「メラニン」**。
これは色素沈着しやすく、布やプラスチック素材に強く染み込みやすい性質があります。
✅ メラニン色素の特徴
・水に溶けにくい
・タンパク質に結びつく
・紫外線や熱にも比較的強い
つまり、洗剤で軽くこすった程度ではなかなか落ちません。
■ 理由②:粘着性があり、素材に“定着”する
イカ墨は粘り気のある液体です。
これは敵から逃げる際に「煙幕」として水中に長くとどまるための構造です。
この粘着成分が服の繊維やタックルの細かな溝に入り込み、しっかり定着してしまうのです。
とくにナイロン製のウェアやEVA素材のバッカンは注意!
■ 理由③:「乾くと落ちにくくなる」という性質も厄介
濡れている間はまだ対処可能ですが、一度乾いてしまうとメラニンが生地に固定され、落としづらくなります。
・ついた直後に処理すれば落ちやすい
・乾燥後は漂白剤・専用洗剤でないと困難
これが「釣りから帰って洗おう」と思ったときには手遅れになっているパターンの理由です。
■ アオリイカの墨と、コウイカ(紋甲イカ)の墨の違いは?
同じ「イカ」でも、アオリイカとコウイカ(紋甲イカ)では墨の性質に微妙な違いがあります。
| 比較項目 | アオリイカ | コウイカ(紋甲イカ) |
|---|---|---|
| 墨の濃さ | 比較的サラッとして薄め | 粘度が高く、色が濃い |
| 飛び方 | ジェットで広範囲に飛ぶ | 墨袋を破裂させるように吐く |
| 落ちにくさ | 乾くとしっかり染み込む | より粘着性が高く、布に固着しやすい |
| 飛ばす頻度 | 興奮時に1~2回 | かなりの確率で吐く(防御本能強め) |
✅ 結論:どっちの墨も落ちにくいが、紋甲イカの墨の方が“より濃く粘る”傾向あり
特にコウイカはエサ釣りや船釣りで大量に釣れることも多く、タックル汚れが深刻化しやすいため注意が必要です。
■ 釣り人が取るべき“墨対策3選”
-
速攻処理が鉄則!
→ 墨が飛んだらその場で水洗いorウェットティッシュでふき取り! -
事前のコーティングで被害軽減
→ ロッド・リール・バッカンに撥水スプレーやフッ素コートをしておくと汚れにくい -
着替え・予備タオルは必須装備
→ 特にズボンや上着は替えがあると快適に帰宅可能
■ まとめ:アオリイカの墨は“科学的に落ちにくい”。知識と準備で防げ!
アオリイカの墨は――
・メラニン色素+粘性+定着性の三重苦
・服やタックル、スマホにこびりつく前に対処が重要
・コウイカの墨はさらに粘っこいので要注意
釣りの現場では、“トラブル前提”で動くのが賢い選択です。
事前対策と即時対応で、墨汚れを最小限に抑えて快適な釣行を楽しみましょう!


