
クエを購入!
機会があり、養殖業者さんから4.4㎏のクエを購入しました。
値段は諭吉さんが何枚か飛んでいきましたよ(笑)
今まで買った魚ではぶっちぎりで高額でした。
さすが魚の王:クエです。


クエをさばいていく!
鍋にしたいのと、ここまで大きな根魚だと鱗がキツイので梳き引きにします。
案外難しいように見えて簡単ですよ。
昔から【きまぐれクック】を見ている自分にとってはイメージ通り・・・
きまぐれクックのおかげで、日本で魚を捌ける人口は飛躍的に増えたと思うのです。


まぁこんなもんです
すき引きは集中力が一番大事。
一瞬、集中が切れたタイミングで頬っぺたエグってしまいました・・・

腹を割るとこの内臓です。
脂まみれですね・・・!
天然で4㎏くらいだと、脂がないことも多いのですがさすが養殖。

この内臓も後ほど綺麗にして食べますよ~


しっかりキレイに洗います。
これでクエ本体の下処理は完了・・・!
せっかくのクエで、超丁寧&写真撮りまくりで1時間ちょっとかかってます。
めちゃくちゃ疲れました。
この日は本体捌く元気ないので、クーラーに氷水を作って入れておきましょう。


そうそう、こんなデカいクエのヒレすら、ササメのメガシザーズで行けますよ。
※隙あらばメガシザーズの宣伝w
正直、家で対処できない魚はありません。

袋に入れて水が入らないようにして冷やしておきます。
冷蔵庫に入らない時はこれで行きましょう!
内臓を食う

とれたての新鮮な内臓。
今回は、胃袋、肝、内臓脂肪の3点いってみましょう!
内臓脂肪⁉と思うかもしれませんが、Youtubeで食べている動画があったので試してみたかったんです。自分も今回が初挑戦!

ゴミをとったり塩もみしてキレイにしました!
肝は日本酒を振ってソテーにしました!

食感はちょっと固い豆腐のような感じ。味の広がり方も豆腐の優しい感じに似ています。
最後の方に、魚らしい風味がスッと飛んできます。アイデンティティーですね。
根魚系の肝はおいしいです!


問題の内臓脂肪です(笑)
塩ゆでとかいう、味の吟味のためだけの料理法で行きましょう。
味付けとかいう甘えはなしです。

ついでに胃袋も茹でてます!

まずは内臓脂肪から・・・
クッソまずいやんけwww
ずっと脂やしクセーです。味付けしたら行けたんかな???
胃袋はもちろん美味でした。コリコリしててポン酢とあいます。
まぁ。こんなものはやってみないと何も分かりませんから・・・
教訓:内臓脂肪は食うもんじぁない
大皿造り:炙り:刺身(熟成2日目)
まずは本体を捌かないと・・・
おろすのがクエとあらば流石に本気でやります。
神経を集中させて丁寧に・・・

ええかんじです。
こんだけ魚体があれば当然エンガワもデカい!

エンガワは炙り、身は大皿にします。

大皿は「まぁこんなものか・・・」って感じ。
前から思いますが、白身の刺身はある程度限界ありますよね。
高級魚のアコウダイの刺身食った時も同じ感想でした。
ただ、エンガワ炙り。 これは極限です。
うまみの暴力。口に入れた瞬間から美味い。焼肉です。

家の猫もクエの刺身を食えて大喜びです。
うろこのから揚げ

そうそう、すき引きした鱗もおいてたんですよね。
唐揚げにしたら美味いだとか。
白アマダイでもよくやります。

最強にうまい・・・・!
鱗がデカいのでパリッパリです!
ただの鱗なのに白アマダイよりも風味が豊かで本当においしい!
鱗にも明確に味の違いってあるんですね!
大きめの根魚を捌く機会があれば一度やってみてください!
クエ鍋(熟成3日目)



やっぱり鍋にしたときに梳き引きの良さがでますよね~^^
これが茶色っぽかったらちょっと見栄え悪いじゃないですか???
真っ白にするからいいんですよね。


もう・・・最高です・・・・
やっぱりクエの鍋ですよ
紛れもなく魚類の最高到達点です。
オオモンハタは火を通すとキュッと締まってしまうんですが、クエは逆。
身の脂が融解してふわふわに。皮のコラーゲンも相まってジューシーです。
これは本当に最高ですね。
アラ炊き(熟成4日目)

頭とかカマとか骨回りのアラ炊きです。
今回のクエ料理で一番おいしかったですね(笑)
鍋ちゃうんかい。

こんなデカい頬っぺた肉もなかなかありませんよ。
締まってて本当においしい。
一番美味しかったのは目ん玉です。
脂が多く旨味が凝縮されていて究極の美味ですよ。
刺し身(熟成5日目:2回目)

2日目の刺身がそれなりで終わってしまったので、しっかり寝かせてリベンジ。
5日熟成ですので味が変わってるんじゃないのか⁉という期待を込めて口に入れる。
しょせん白身や!以上!
結局それなりでした(笑)
最後に
いろいろな料理を楽しんでみましたが、脂が強い魚ですので火を通すことで良さが発揮されますね。
嫌なクセがないので風味が立ちやすい鍋や煮付けでも、クリアな味でしかし旨味が強い。そしてジューシー。
確かに、魚類最高峰の理由がありますね。なかなかこんな魚はないです。

おそらくこれ以上の魚を購入することはないでしょう(笑)
食ってみたいといえば・・・
大体の魚いったんで、もうないですかね・・・
皆様に、より参考になるような堤防の魚で料理。というのはあまり攻めていないので開拓の余地ありかも。
意外とシロギスの刺身って絶品なんですよ!

