海水温と気温はある程度連動しますが、完全に一致するわけではありません。以下にその関係性を説明します。
1. 連動する理由
- 日射量と気温の影響
海水温は日射量や気温の変化に影響を受けます。
特に浅い海域では、日中の気温が高くなると海水温も比較的早く上昇します。
逆に冬場は気温が低下すると海水温も徐々に低下します。 - 季節の影響
春から夏にかけて気温が上昇すると、海水温も緩やかに上昇します。
秋から冬にかけては気温が低下すると、海水温も徐々に下がります。
2. 連動しない理由
- 熱容量の違い
海水は熱容量が大きく、気温に比べて温度変化が緩やかです。
そのため、気温が急激に変化しても、海水温はその影響を受けにくく、一定の時間差を伴います。 - 深層水の影響
海水温は表層だけでなく、深層からの冷たい水(湧昇流など)にも影響されます。
このため、気温が高くても海水温が低くなる場合があります。 - 海流の影響
黒潮や親潮などの海流が流れている地域では、海流による水温の変化が気温よりも大きな影響を与えます。
3. 具体例
- 夏場の海水浴シーズン
真夏に気温が非常に高い場合でも、急な冷水塊(「やませ」など)が発生すると、海水温が低くなることがあります。 - 冬の暖冬
暖冬の年であっても、海水温は深層水の冷たさの影響を受け、気温ほど上昇しないことがあります。
4. 釣りへの影響
気温が海水温と連動していない場合、魚の活性に影響を与えます。
例えば:
- 冷水塊が発生すると魚が深場に移動することがあります。
- 気温が高くても海水温が低い場合、対象魚が釣れる層(タナ)が変化することがあります。
まとめ
海水温と気温はおおまかに連動するものの、熱容量、海流、深層水などの要因でズレが生じることがあります。
釣りをする際には、気温だけでなく海水温の情報もチェックすると釣果アップにつながります!


