除夜の鐘についての意味やその回数は、日本の年越しにおける伝統的な行事として深い象徴性を持っています。
除夜の鐘の意味
- 煩悩を取り除く
- 除夜の鐘は108回鳴らされますが、この「108」という数字は仏教における煩悩の数に由来しています。
- 煩悩とは、人間が持つ欲望や執着、苦しみの原因となる心の働きを指します。
- 鐘をつくことで、これらの煩悩を一つ一つ取り払って新しい年を清らかな心で迎えるという意味があります。
- 年の移り変わりを告げる
- 除夜(じょや)は文字通り「年を除く夜」、すなわち大晦日を指します。
- 鐘を鳴らすことで旧年を送り、新年を迎えるという意味も込められています。
なぜ108回なのか?
「108」という数字には仏教的な意味が多く込められています:
- 六根(ろっこん):人間の感覚(眼、耳、鼻、舌、身、意)の六つ。
- 六境(ろっきょう):感覚が感じ取る対象(色、声、香、味、触、法)。
- 六識(ろくしき):感覚と対象が結びついて生じる心の働き。
- これらの掛け合わせ(6×6×3)で108になるとされています。
- また、四季を表す12ヶ月、方角を示す24節気、人の心の動きを表す72候(十二支の動き)を合わせても108となると言われます。
鐘をつくタイミング
- 108回の内訳:
- 多くの場合、大晦日の夜に107回つき、残りの1回を新年が明けた瞬間につきます。
- これは、「旧年の煩悩を払い、新年最初の鐘で新しい年を清らかな心で迎える」という意図があるためです。
地域やお寺による違い
- 一部の地域やお寺では108回に厳密にこだわらず、象徴的に鐘を鳴らす場合もあります。
- 人が多いお寺では参拝者が交代で鐘をつく体験ができることもあります。
除夜の鐘は、新しい年を迎えるために心を清め、過去を振り返る時間を提供してくれる大切な行事です。
静かで厳粛な音色は、日本の年越しを象徴する風物詩といえます。


