【図解あり】カツオの年間回遊ルートとは?黒潮と共に動く“海の旅人”

カツオ(鰹)は、日本人にとってなじみ深い魚であり、たたきや刺身、節として全国で食べられています。
しかし、その裏側には、黒潮に乗って日本列島を縦断する壮大な「回遊の旅」があることをご存じでしょうか?

本記事では、カツオの年間回遊ルートを季節ごとにわかりやすく解説し、釣りや流通、食べごろの参考になる情報をお届けします。


◆ カツオってどんな魚?

・スズキ目サバ科に属する回遊性の魚
・体長は50~70cm前後、最大で1m近くにも
・高水温帯を好み、黒潮に沿って移動する習性
・春から秋にかけて日本近海を回遊し、冬は南方海域へ


◆ 黒潮がカツオを動かす!年間回遊の流れ

カツオの回遊は、黒潮の流れと密接に関係しています。以下、季節ごとの動きを見てみましょう。


【春(3〜5月):南からの“初鰹”到来】

・フィリピン東沖〜南西諸島にかけて冬を越したカツオが北上
・3月ごろには種子島や屋久島、宮崎沿岸に現れ始める
・4月〜5月には土佐沖(高知)や紀伊半島まで到達
・これが「初鰹」と呼ばれ、脂が少なく引き締まった身が特徴

釣りのベストエリア:高知・和歌山・三重沖合


【夏(6〜8月):黒潮に乗って関東~東北沖へ】

・黒潮の勢いに乗って、カツオは本州太平洋岸を北上
・6月ごろには関東沿岸(房総沖など)に群れが入り始める
・7〜8月には三陸沖まで達することも

⚠️ 東北沖は黒潮と親潮がぶつかる潮目があり、豊かな餌場となるため多く集まる

釣りのベストエリア:相模湾、銚子、三陸沖


【秋(9〜10月):南下しながら“戻り鰹”に】

・東北沖で十分に餌をとって脂を蓄えたカツオが南下開始
・10月には再び関東〜東海地方へ戻ってくる
・この時期のカツオは「戻り鰹」と呼ばれ、脂がのってトロのような味わいに

食べるなら:戻り鰹の刺身・たたきが絶品!


【冬(11〜2月):赤道近くの海域へ】

・黒潮の蛇行や水温の低下を避け、赤道近くの暖かい海域へ
・フィリピン沖やインドネシア海域で過ごす
・日本近海ではほとんど見かけなくなるため、国産のカツオは冬場にほぼ流通しない

✅ 【豆知識】
冬のカツオはスーパーに並びますが、その多くはインド洋や太平洋の冷凍輸入品です。


◆ なぜカツオはそんなに移動するのか?

・主な理由は「餌(イワシやプランクトン)」の追跡
・また、水温が20〜26℃という快適な範囲に保たれる場所を求めて移動
・産卵は赤道近くの暖海域で行われ、日本沿岸では基本的に産卵しない


◆ まとめ:カツオは黒潮と共に“日本列島を旅する魚”

カツオの年間回遊は、黒潮という巨大な海の流れに沿った壮大な旅です。
「春は初鰹、秋は戻り鰹」といった季節の味わいは、こうした海の動きと密接に関係しています。

● 春:さっぱり初鰹をポン酢で
● 秋:脂たっぷり戻り鰹をにんにく醤油で
● 冬:カツオはオフシーズン(冷凍品に注意)

釣り人にとっても、回遊ルートを把握することは釣果を左右する重要なポイント。
海の“季節の流れ”を感じながら、旬のカツオを楽しんでみてはいかがでしょうか?

黒潮がカツオを動かす!年間回遊の流れ。釣太郎

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