このように浜辺に打ち上げられている魚(写真の個体は、恐らくハコフグかフグ類の仲間)は、いく
つかの理由で海岸に流れ着きますが、それぞれの「利率」や割合についても、ある程度傾向が
分かっています。
🐟 打ち上げ魚の主な死因と割合の目安(傾向)
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漁業由来(網・釣り・延縄など)による死 → 約40〜60%
・定置網、底引き網、延縄などで混獲されたのち、商品価値がなく廃棄されたもの。
・釣り人に釣られたが持ち帰られなかったもの(毒魚や食用不可など)。
✅ 特徴:
・体に傷がある
・一部が切断されていたり、釣り針痕があることも
・種類が偏る(トラフグ・ウツボ・ハコフグ・エイなど)
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自然死(病気・老衰・捕食逃走中の致命傷など) → 約20〜30%
・高齢や病気で衰弱した個体が波に揉まれて打ち上がるケース。
・特に冬〜春にかけて水温変動の影響で弱ることがある。
✅ 特徴:
・外傷がほぼない
・内臓から腐敗が進んでいる
・魚種は雑多
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餓死・酸欠(赤潮や閉鎖的環境など) → 約5〜15%
・赤潮や低酸素水塊が発生した際に群れごと死ぬことがある。
・養殖いけすの外で生き延びられなかった個体なども含む。
✅ 特徴:
・一斉に複数の魚が打ち上がる(群れごと)
・共通した魚種が多い
・死後間もない状態で見つかることが多い
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漂流物への衝突・事故死など(まれ) → 数%以下
・海中の構造物や人工物、漂流ゴミにぶつかることもあるが、極めてまれ。
💡 フグ類やハコフグが多く打ち上げられる理由
・食用にならないため、漁師に捨てられる
・網で弱って死にやすい(肺や浮袋の構造により)
・自然死でも体が硬く腐りにくいので、**「残りやすい=目につきやすい」**という面も
🔍 写真の個体に関して
・傷が少なく、腐敗も軽度 → 自然死や低酸素の可能性
・波打ち際に単独 → 餌不足や衰弱の可能性も視野に
🧠 まとめ
砂浜に打ち上がる魚の死因は多岐にわたりますが、
「人為的(漁業・釣り)」と「自然要因(病気・環境変化)」が半々くらいというのが大まかな傾向です。
特定の魚が目立って多いなら、地域や時期によって何らかの原因が隠れているかもしれません。


