イカとタコは 「頭足類(とうそくるい)」 に属し、基本的に 8本の腕 を持っています。
しかし、なぜ「8本」なのか?
他の生物と比べて この数に進化上の理由があるのか?
今回は、イカとタコの腕の本数について 科学的な根拠 と 進化の視点 から解説します。
1. そもそも「頭足類」とは?
イカやタコは 軟体動物門 頭足綱(Cephalopoda) に分類される生物です。
・「頭足(とうそく)」= 頭と足がつながっている生物
・貝類と同じ軟体動物の仲間だが、進化の過程で貝殻が退化
・高度な知能と 器用な腕を持つ
🦑 イカ → 8本の腕 + 2本の触腕(合計10本)
🐙 タコ → 8本の腕のみ
では、なぜ「8本」が基本形になったのでしょうか?
2. イカとタコの腕が「8本」に進化した理由
(1) 進化の過程で「対称性」を維持
生物の進化では、多くの動物が 「左右対称(双対性)」 を持つようになっています。
これは バランスのとれた動作が可能になり、移動や捕食に有利 だからです。
・人間の手足 → 4本(左右対称)
・昆虫の脚 → 6本(左右対称)
・クモの脚 → 8本(左右対称)
・イカ・タコの腕 → 8本(左右対称)
特にタコは、腕の長さや動きを 均等に制御 することで、岩場や海底を自在に移動できます。
また、8本の腕は獲物を捕らえやすく、餌を口へ運ぶのに適していると考えられます。
(2) 捕食・移動に最適な本数だった
イカやタコは海中で生活するため、浮遊・移動・捕食のバランス が重要です。
・4本以下 → 器用さが足りず、獲物を逃しやすい
・6本以下 → 移動や姿勢の安定性に欠ける
・8本 → 全方位に対応し、獲物を捕らえやすい
・10本以上 → エネルギー消費が増えすぎる
イカはさらに 2本の触腕 を持つことで、機動性と捕食能力を強化 しています。
しかし、タコは岩場に張り付きながら移動するため、8本の腕が最適 だったと考えられます。
(3) 進化的な名残(祖先から受け継いだ形態)
イカやタコの祖先にあたる古代の頭足類(オウムガイなど)は、腕が多数あった と考えられています。
しかし、進化の過程で 効率よく獲物を捕らえるために腕の本数が減少 し、8本に落ち着いたとされています。
3. 8本以上のイカ・タコは存在する?
✅ 実際に「腕の本数が異なる個体」も発見されている!
・奇形のタコ → 9本や10本の腕を持つ個体がまれに確認される
・触腕を失ったイカ → 8本の腕だけで生存しているケースもある
ただし、これらはあくまで 突然変異 や 外傷による影響 であり、基本的には 「8本」 が標準形態です。
4. 8本の腕を持つことのメリットとは?
✅ 8本でバランスよく獲物を捕らえられる
✅ 動きの自由度が増す(360度に対応可能)
✅ 捕食・移動・カモフラージュを同時に行える
✅ エネルギー効率がよい(10本以上だと消費が増える)
6. まとめ:イカとタコの腕はなぜ「8本」なのか?
✅ タコは8本の腕のみ、イカは8本の腕+2本の触腕を持つ
✅ 左右対称性を維持する進化の影響が大きい
✅ 8本が捕食や移動のバランスに最適だった
✅ 頭足類の祖先はより多くの腕を持っていたが、進化で8本に落ち着いた
✅ 奇形で9本以上の腕を持つ個体もまれに存在するが、基本形は8本
イカやタコの生態を理解すると、なぜ「8本」が最適なのかがよくわかりますね。


