魚の寄生虫、日本ではどれくらい確認されている?最も有名なものを教えて。

日本で確認されている魚の寄生虫は多種多様で、数百種類に及びます。

中には人間に健康被害を与えるものもありますが、多くは魚自体や他の動物に寄生するもので、

人に影響を与えるのは一部に限られます。

以下に、日本で特によく知られる寄生虫をいくつか挙げます。


1. 日本で確認されている主な寄生虫の種類

魚に寄生する寄生虫は、大きく以下の3つのグループに分類されます:

  1. 線虫(アニサキスなど)
  2. 条虫(サナダムシ)
  3. 吸虫(肝吸虫、横川吸虫など)

2. 最も有名な魚の寄生虫

(1) アニサキス

  • 学名: Anisakis simplex
  • 宿主: サバ、イワシ、サケ、アジ、タラ、イカなど。
  • 人への影響:
    • 生魚を食べると、アニサキス幼虫が胃や腸の壁に侵入し、「アニサキス症」を引き起こす。
    • 激しい腹痛、嘔吐、下痢などの症状が特徴。
  • 日本での感染頻度: 非常に高く、寄生虫食中毒の大部分を占める。
  • 予防策:
    • 冷凍(-20℃以下で24時間以上)または加熱(60℃以上で1分以上)。
    • 刺身の場合、目視で取り除くこと。

(2) 横川吸虫(ヨコガワ吸虫)

  • 学名: Metagonimus yokogawai
  • 宿主: アユ、オイカワ、ウグイ、ニジマスなど淡水魚。
  • 人への影響:
    • 寄生した幼虫が腸内で成虫となり、「横川吸虫症」を引き起こす。
    • 軽度の場合は無症状だが、重症化すると下痢や腹痛を伴う。
  • 感染経路: 生または半生の淡水魚の摂取。
  • 予防策: 魚を十分に加熱(70℃以上)するか、冷凍処理を行う。

(3) 肝吸虫(カンスイチュウ)

  • 学名: Clonorchis sinensis
  • 宿主: コイ、フナ、モツゴ、ハヤなどの淡水魚。
  • 人への影響:
    • 寄生虫が胆管に寄生し、「肝吸虫症」を引き起こす。
    • 胆管炎や胆石、慢性肝疾患の原因になる。
  • 感染経路: 生または未加熱の淡水魚の摂取。
  • 予防策: 魚を完全に加熱すること。

(4) クドア・セプテンプンクタータ(クドア筋肉胞子虫)

  • 学名: Kudoa septempunctata
  • 宿主: ヒラメ(刺身用が多い)。
  • 人への影響:
    • 生のヒラメを摂取すると、下痢や嘔吐などの症状を引き起こす。
    • 症状は軽度で、数時間~1日程度で回復することが多い。
  • 感染経路: ヒラメ刺身の摂取。
  • 予防策: 養殖ヒラメの徹底管理、低温冷凍処理。

(5) トキソプラズマ

  • 学名: Toxoplasma gondii
  • 宿主: サバ、イワシなどの海産魚にも確認される。
  • 人への影響:
    • 生で摂取すると寄生される可能性があるが、日本では魚由来の感染はまれ。
  • 感染経路: 主に生肉や猫の糞との接触。

3. 日本での寄生虫に関する状況

  • 日本は魚介類を生食する文化があるため、寄生虫に関する食中毒のリスクが高い国です。
  • 寄生虫による食中毒の大部分はアニサキスが原因で、年々報告数が増加しています(特に刺身や寿司の普及に伴い)。

4. 寄生虫食中毒を防ぐための対策

  1. 冷凍: -20℃以下で24時間以上凍結させる。
  2. 加熱: 60~70℃以上で1分以上加熱する。
  3. 生食の注意:
    • 鮮度の高い魚を選び、目視で寄生虫を確認して取り除く。
    • 特に内臓を取り除くタイミングが重要。

5. まとめ

日本で魚に寄生する寄生虫として最も有名なのはアニサキスで、サバやイカ、アジなど多くの魚に

寄生します。

その他、横川吸虫や肝吸虫、クドアも注目すべき寄生虫です。

魚を安全に食べるためには、適切な処理(冷凍や加熱)や鮮度管理が非常に重要です。

寄生虫を理解し、適切に対応することで、安全に魚を楽しむことができます!

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