結論から言うと、
水温・海流(黒潮)・海底環境の違いが最大の理由です。
北日本や瀬戸内とは「海の性格」がまったく違うため、
本来の生息条件に合わないのです。
まず魚ごとに整理します。
アイナメ(鮎並)
理由①:水温が高すぎる(最大の理由)
アイナメは
**冷たい海が好きな魚(冷水系)**です。
適水温
・10〜18℃くらい
・20℃超えると活性低下
・23℃以上はかなり厳しい
一方の紀南は
・黒潮の影響で冬でも水温高い
・年間通して温暖
・夏は25℃以上普通
つまり
👉 住みたくても住めない環境
です。
実際の分布
・北海道〜東北 → 多い
・関東 → 普通
・関西 → 激減
・紀南 → ほぼいない
理由②:黒潮の直撃エリア
紀南は
・黒潮が最も近づく場所
・暖流が強い
・暖水性生物が優勢
このため
・アイナメ(寒流系)
・ソイ類
・カジカ類
などの北方系魚は定着しにくい。
逆に
・グレ
・イシダイ
・ブダイ
・アオリイカ
など南方寄りの魚が増えます。
理由③:藻場環境の違い
アイナメは
・昆布・大型海藻帯
・低水温の藻場
を好みます。
しかし紀南は
・ホンダワラ中心
・暖海型の海藻
・磯焼けも多い
北日本のような
「アイナメ向きの海藻帯」が少ないです。
メバルは少ないのか?
結論
ゼロではないが、瀬戸内・日本海側より少ない傾向です。
ただし
アイナメほど極端ではありません。
理由は次の通り。
理由①:メバルは「やや冷水寄り」
メバルは
・低水温〜中水温が好き
・安定した内湾環境を好む
紀南は
・外洋の影響が強い
・水温変動が大きい
・暖流支配
なので数が増えにくい。
理由②:内湾が少ない(超重要)
メバルが増える場所
・瀬戸内海
・東京湾
・日本海の港湾
・波の静かな海
紀南は
・外洋に開いた磯が多い
・潮流が速い
・湾が浅くない
つまり
👉 メバル向きの「ぬるい海」が少ない
理由③:競争相手が強い
紀南の岩礁には
・ガシラ(カサゴ)
・ベラ類
・南方系根魚
が多く、
メバルの居場所を奪いやすいです。
まとめ(超シンプル)
アイナメがいない理由
・冷水魚 → 紀南は暖かすぎ
・黒潮直撃
・北方型藻場がない
メバルが少ない理由
・内湾が少ない
・外洋環境が強い
・水温が高め
・他の根魚が多い

