頂き物のマダイ40㎝元気に泳いでいます。ありがとうございました。

これはもちろん釣った典型的な天然真鯛。

釣り人の憧れであり、おめでたい魚の代表格でもあるマダイですが、皆さんは天然モノと養殖モノを見分けられますか。

スーパーの鮮魚コーナーなんかでもよく見かけますが、実はヒレを見れば一発でその魚がどう生きてきたかが分かるんです。

一番分かりやすい特徴は、尾ビレと胸ビレの先端がシュッと鋭く尖っていて、ピンと大きく張っていることですね。

養殖のマダイは狭い生け簀の中で何千匹と一緒にひしめき合って育つため、どうしても網や他の魚と擦れてヒレの先端が丸くすり減ってしまいます。

広大な海を自分の力で泳ぎ回る天然モノは、ヒレを傷つける障害物もないので、本来の美しく立派なヒレを保っているというわけです。

そしてもう一つ、天然マダイの尾ビレの先端には、綺麗な「黒い縁取り(黒淵)」が入っています。

これは天然の豊かな海で、エビやカニなどの上質な天然の餌をたっぷりと食べ、適度な水深を行き来して健康に育った証なんです。

養殖モノは浅い生け簀で日焼けしてしまうため全体的に黒ずんでおり、この美しい黒い縁取りのコントラストがぼやけてしまっていることが多いですね。

釣り上げた瞬間の天然マダイって、息を呑むほど凛としていて、本当に格好いいと思いませんか。

それは彼らが、南紀の激しい潮流を自分の力で泳ぎ切り、厳しい弱肉強食の自然界を生き抜いてきた本物の野生児だからです。

与えられたエサを食べて狭い場所で丸々と太った温室育ちの養殖魚には絶対に出せない、野生のハンターとしての凄みや迫力がその顔つきや魚体に表れているんですよね。

無駄な脂肪がない引き締まった流線型のボディに、鮮やかな桜色の魚体、そして力強く尖ったヒレ。

過酷な自然を生き抜いた生命力そのものが、あの圧倒的なオーラと美しさを作り出しているんだと思います。

次にマダイを見る機会があったら、ぜひヒレの先までじっくりと観察して、その魚が歩んできた海のドラマを感じてみてください。

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