【釣果保存】氷だけじゃ損してる?プロが教える「潮氷(海水氷)」の驚くべき冷却効果と作り方

釣った魚をクーラーボックスに入れるとき、氷の上にそのまま置いていませんか。

実は「氷だけ」と、海水と混ぜた「潮氷(しおごおり)」では、魚を冷やすスピードに

天と地ほどの差があります。

テレビで漁師さんが船のカンコ(生け簀・保冷槽)に氷と海水をジャバジャバ入れているのを

見たことがあるかもしれません。

なぜプロはわざわざ海水を入れるのか?

今回は、鮮度を劇的に変える「潮氷」の効果と、正しい使い分けについてQ&A形式で解説します。


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Q1:「氷だけ」と「潮氷(氷+海水)」、冷却効果はどれくらい違うの?

A. 潮氷の方が、冷却速度が約3倍~4倍も速くなります。

一番の違いは「熱伝導率(熱の伝わりやすさ)」です。

「氷だけ」の場合、魚に氷が当たっている「点」しか冷えず、隙間の空気はなかなか冷気を伝えません。

一方「潮氷」は液体なので、魚の表面すべてに隙間なく冷たい海水が密着します

ある実験データでは、魚の中心温度が下がるスピードが、氷だけに比べて約3倍以上速いという結果も出ています。

「釣ってすぐ冷やす」ことが鮮度の命なので、このスピード差は味に直結します。

Q2:なぜ漁師さんは船のカンコで「潮氷」を使うのですか?

A. 「瞬時に気絶させて(野締め)、鮮度劣化を止めるため」です。

魚が暴れると、体内のエネルギー(ATP)を浪費し、旨味が減ってしまいます。

漁師さんは大量の魚を一本ずつ締める時間がない場合、キンキンに冷やした潮氷のカンコに魚を放り込みます。

これを「氷締め(野締め)」と呼びます。

0℃以下にもなる冷水で瞬時に魚の体温を奪い、即死させることで、暴れさせずに鮮度をキープできるのです。

また、水の中なら魚同士がぶつかってもクッションになり、身割れを防ぐ効果もあります。

Q3:真水に氷を入れるだけじゃダメなんですか?

A. 真水だと「浸透圧」で魚が水っぽくなり、味が落ちてしまいます。

魚の体液には塩分が含まれています。 真水(塩分ゼロ)に魚を入れると、

「浸透圧」の働きで魚の体内に水分が入り込み、逆に旨味成分が外へ流れ出してしまいます。

これがいわゆる「魚が水っぽくなる」現象です。

海水(潮氷)なら、魚の体液と塩分濃度が近いため、この水っぽさを防ぐことができます。

Q4:潮氷の温度は何度くらいですか?

A. 条件によっては「マイナス1℃~マイナス2℃」まで下がります。

通常、水は0℃で凍りますが、塩が混ざると凍る温度が下がる「凝固点降下」という現象が起きます。

これにより、0℃の氷水よりもさらに冷たい、マイナス温度の液体を作ることができます。

この「氷点下の液体」で包み込むからこそ、爆発的なスピードで深部まで冷えるのです。

Q5:ずっと潮氷に漬けておいてもいいのですか?

A. いいえ、冷えたら「水気を切って保存」に切り替えるのがベストです。

ここがプロの分かれ道です。 長時間(数時間以上)潮氷に漬けたままにすると、以下のデメリットが発生します。

  • 目が白くなる: 塩分と冷気の作用で魚の目が白濁し、見た目の鮮度が落ちます。

  • 塩辛くなる: 次第に塩分が身に回ってしまいます。

  • 氷焼け: 冷えすぎて身が凍ってしまうことがあります。

【釣太郎流・最強の保存手順】

  1. 釣れたらすぐに潮氷へドボン(30分~1時間)。

  2. 魚の芯までキンキンに冷えたら取り出す。

  3. 水気を拭き取り、ビニール袋に入れて**氷や保冷剤(直接当てない)**で冷やして持ち帰る。


まとめ

「最初は潮氷で瞬殺、帰りは水気を切って保冷」が正解です。

潮氷のメリットは「圧倒的な冷却スピード」と「全体を均一に冷やす力」。

夏の暑い時期や、サビキ釣りでアジやイワシが大漁の時こそ、この潮氷が真価を発揮します。

釣太郎みなべ店では、クーラーボックス用の氷も豊富にご用意していますので、

ぜひ出船前にお立ち寄りください。

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