アジは鮮度命。
そう思われがちです。
しかし。
塩焼きに限って言えば。
釣った当日のアジが、必ずしも一番うまいわけではありません。
むしろ。
鮮度が高すぎるアジは。
・香りが立たない
・うま味が弱い
・焼くと身が縮みやすい
こう感じた経験がある人も多いはずです。
では。
アジの塩焼きは、いつが食べ頃なのか。
結論
アジの塩焼きは「2〜3日目」が最もバランスが良い
刺身と違い。
塩焼きでは。
・うま味
・香ばしさ
・身離れ
この3点が重要になります。
これらが最も整うのが。
釣後2〜3日目です。
釣った当日〜5日後まで
アジ塩焼きの品質・うまさ変化一覧表
| 日数 | 鮮度状態 | 身質 | うま味 | 塩焼き評価 |
|---|---|---|---|---|
| 当日 | 極鮮 | 硬い・収縮強 | 少ない | △ |
| 1日目 | 高鮮度 | やや硬い | 出始め | ○ |
| 2日目 | 熟成初期 | ふっくら | 明確 | ◎ |
| 3日目 | 熟成ピーク | しっとり | 最大 | ◎ |
| 4日目 | 熟成後半 | やや水分減 | 強いが下降 | ○ |
| 5日目 | 劣化前 | パサつき始め | 落ち始め | △ |
※適切な処理(活締め・血抜き・低温冷却)を前提とした目安です。
なぜ鮮度が高すぎると「うま味が少ない」のか
ここが一番の誤解ポイントです。
理由1
うま味成分は「時間が作る」
アジのうま味の正体は。
主に。
・イノシン酸
・グルタミン酸
これらは。
魚が死んだ後、時間経過で生成される成分です。
釣った直後のアジには。
このイノシン酸が、まだほとんどありません。
理由2
死後硬直中は「味が閉じている」
釣った当日のアジは。
・筋肉が強く緊張
・水分が内部に閉じ込められている
この状態では。
・香りが立ちにくい
・焼くと一気に縮む
結果。
味が弱く感じるのです。
理由3
塩焼きは「水分と脂」が重要
塩焼きでは。
・適度に水分が抜け
・脂が表面ににじむ
この状態が理想です。
しかし当日のアジは。
・水分保持力が強すぎ
・脂が表に出にくい
そのため。
香ばしさが出ません。
日別に見る
塩焼きでの変化ポイント解説
釣った当日
・身が硬い
・焼くと縮む
・香りが弱い
鮮度は最高。
だが、塩焼き向きではありません。
1日目
・硬さが少し緩む
・脂が動き始める
まだ若いが。
「普通にうまい」段階。
2日目
・筋肉の緊張が解ける
・イノシン酸が増加
ここから。
塩焼きの本領発揮。
3日目
・うま味ピーク
・皮パリ身ふっくら
多くの料理人が。
ベストと感じる日。
4日目
・水分がやや抜ける
・味は濃いが軽さが減る
好みが分かれる段階。
5日目
・パサつき始める
・香りが落ちる
焼きより。
南蛮漬け向き。
アジ塩焼きを最高にする条件
日数以前に。
これが重要です。
・活締めをする
・血抜きを行う
・真水に触れさせない
・海水氷で0〜1℃管理
これが出来ていないと。
2日目でも味は落ちます。
まとめ
「鮮度=うまさ」ではない
アジの塩焼きは、釣った当日が最高ではありません。
うま味は時間が作る。
・2〜3日寝かせる
・正しく冷却する
これだけで、アジの塩焼きは、別物になります。
釣り人だからこそ、最高のタイミングで食べる権利がある。
次にアジを釣ったら、ぜひ試してみてください。

