「隣は入れ食い、自分は沈黙」の原因は9割がタナ
同じ仕掛け、同じエサを使っているのに、なぜか自分だけアジが釣れない。
釣り場で誰もが経験するこの悔しい状況。
原因の9割は「タナ(魚が泳いでいる層)」が合っていないことにあります。
アジ釣りにおいて、タナは命です。
わずか50cmズレているだけで、アジは食ってきません。
釣れない人と釣れる人の決定的な違いは、この「タナ合わせ」の意識にあります。
アジはいったい底にいるのか、中層にいるのか。 その正解と探し方を解説します。
基本原則:アジは「底」が大好き
まず大前提として覚えておくべきこと。
それは「アジは基本的に底(ボトム)付近にいる魚である」ということです。
アジは海底の地形変化や障害物に身を寄せ、落ちてくるエサや海底の多毛類などを探しています。
特に日中の明るい時間帯や、活性が低い時は、ほぼ間違いなく「底ベタ」です。
「釣れないな」と思ったら、まずは仕掛けがしっかりと底まで届いているかを確認してください。
サビキ釣りであれば、カゴが着底した感覚(トンッという手応え)を必ず感じ取ることがスタートラインです。
タナを外す人・当てる人の違い
では、なぜタナがズレてしまうのでしょうか。 釣れない人と釣れる人(上級者)の行動パターンには明確な違いがあります。
タナを外す人(釣れない人)の特徴
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一度決めたウキ下やリールの巻き数を変えない。
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「前回はこの深さで釣れたから」という過去の成功体験に固執する。
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底取り(着底確認)を毎回行っていない。
タナを当てる人(釣れる人)の特徴
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1投ごとに微調整を繰り返している。
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潮の満ち引きによる水深の変化に対応している。
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アジの群れが浮いてきたことを敏感に察知する。
釣れる人は「タナは刻一刻と変わるもの」と知っています。
漫然と同じ深さを釣るのではなく、常にアジの居場所を探り続けているのです。
アジが中層・表層に浮く「ゴールデンタイム」
基本は底ですが、例外があります。 それが「マズメ時(朝夕)」と「高活性時」です。
エサを求めて活性が上がったアジは、底から離れて中層、時には表層近くまで浮上してきます。
この時、頑なに底ばかり狙っていると、群れの下を釣ることになり、アタリが遠のきます。
周囲でアジが釣れ始めたら、それは「タナを上げるサイン」かもしれません。
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日中・低活性:底から50cm~1m。
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マズメ・高活性:中層~表層直下まで浮くこともある。
この切り替えの早さが、釣果の差となります。
今日からできる「タナ探知」の手順
誰でも簡単にできる、正解のタナを見つける手順を紹介します。
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まずは「底」を取る どんな状況でも、まずは仕掛けを底まで落とします。 そこからリールを1~2回巻いた位置(底から少し上)でアタリを待ちます。
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上へ上へと探る 底で反応がなければ、さらにリールを2回巻き、少し上の層を探ります。 これを繰り返し、アタリがある深さを見つけます。
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アタリがあった場所を記憶する 「リールを何回巻いたか」あるいは「ウキ止めがどの位置か」を必ず覚えます。 次の一投は、その「正解のタナ」に直撃させます。
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釣れ続けば浅く、止まれば深く 入れ食いになると、アジはエサを競ってさらに浮いてきます。 逆にアタリが止まれば、群れが沈んだか、去った合図です。 再び底から探り直しましょう。
まとめ
アジは「底」か「中層」か。 答えは「基本は底だが、状況で変わる」です。
海の中は見えませんが、アジからの答え(アタリ)は正直です。
「底」を基準にしつつ、柔軟にタナを探れるようになれば、あなたも「隣で一人だけ爆釣している人」になれます。
面倒くさがらず、こまめなタナ調整でアジの群れを直撃しましょう。

