魚の価値は「網か釣りか」で決まらない!味と価格を左右する究極の条件

その常識、実は古いかも?魚の価値を決める「真の基準」

スーパーや魚屋で「一本釣り」と書かれた魚を見ると、無条件に「美味しい」「高級だ」と感じていませんか。

確かに釣り上げられた直後の魚は美しい魚体をしています。

しかし、実は「網か釣りか」という漁法そのものが、最終的な魚の味を決定づけるわけではありません。

魚の価値、すなわち「味」「身質(みしつ)」「価格」のすべてを決める要素。

それはもっと別の、非常にシビアな瞬間に隠されているのです。

見出し:漁法よりも重要な「タイムリミット」と「正確性」

結論から言います。

魚の価値を決めるのは、**「獲れてから何分で脳を止め、どれだけ正確に血を抜いたか」**です。

たとえ丁寧に一本釣りされた魚であっても、釣った後にバケツの中で長時間暴れさせたり、放置して野締め(のじめ)にしてしまっては意味がありません。

逆に、網で獲れた魚であっても、水揚げされた瞬間に即座に活け締めされ、適切な処理が施されていれば、その価値は跳ね上がります。

勝負は、魚が水から上がった直後の数分間で決まるのです。

見出し:なぜ「脳締め」と「血抜き」が味を変えるのか

これには科学的な理由があります。

1. 脳締め(脳を止める)の意味

魚が暴れると、旨味成分の元となるATP(アデノシン三リン酸)が急激に消費されます。

また、ストレスを感じると身に酸が回り、味が劣化します。

脳を物理的に破壊し、即座に「死」を与えることで、魚にストレスを与えず、旨味のエネルギーを筋肉に残すことができます。

これが後の「熟成」のポテンシャルにも大きく関わってきます。

2. 正確な血抜きの意味

血液は、魚が死んだ直後から腐敗の最大の原因となります。

また、生臭さの元凶でもあります。

心臓が動いているうち、あるいは適切な水圧を利用して毛細血管の先まで血を抜くこと。

これにより、透き通るような美しい身質と、長期間保存しても臭みの出ない極上の魚に仕上がります。

見出し:価格をも左右する「処理」の技術

市場において、単に「天然」であるだけでは最高値はつきません。

「誰が、どのような処理をして出荷したか」がブランドになる時代です。

徹底的な血抜きと神経締めが施された魚は、通常の魚の数倍の価格で取引されることも珍しくありません。

それは、料理人が「この魚なら間違いなく美味しい」と確信できる品質が保証されているからです。

見出し:釣り人こそ、最高の魚を手にできる

この「究極の処理」を最も実践しやすいのは、実は私たち釣り人です。

釣り上げた直後の、まだ元気な魚に対して、その場で脳締めと血抜きを行えるからです。

「釣って終わり」ではなく、「処理までが釣り」。

脳を止め、血を抜く。

この一連の作業をマスターした時、あなたが持ち帰る魚は、高級料亭でも味わえないレベルの食材へと進化します。

ぜひ次回の釣行から、魚への「敬意」とも言えるこの処理を実践してみてください。

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