釣った魚の鮮度を守るうえで、「どんな氷を使うか」よりも「気温に合わせて使い分ける」ことが圧倒的に重要です。
同じ氷でも、真夏と冬では冷却力がまったく違うため、使い方を間違えると鮮度が一気に落ちてしまいます。
この記事では、釣り初心者でもすぐ実践できるように、気温別の最適な氷の選び方・使い方をわかりやすく解説します。
■ なぜ“気温で氷を使い分ける”必要があるのか
魚の鮮度は、温度管理がすべてと言っても過言ではありません。
- 気温が高い → 氷が早く溶ける → 冷却力が落ちる
- 気温が低い → 氷が溶けにくい → 過冷却で身が硬くなることも
つまり、外気温に合わせて氷の量・種類・配置を変えることで、最も効率よく魚を冷やせるのです。
【気温別】最適な氷の種類と使い方
🌡 30℃以上(真夏)|最強の冷却力が必要
真夏は、氷が溶けるスピードが段違い。 「板氷+海水氷(塩氷)」の併用がベスト。
● 推奨セット
- 板氷(大)×1〜2
- 砕氷(海水氷)たっぷり
- クーラーは直射日光を避ける
● ポイント
- 板氷で“持続力”を確保
- 海水氷で“即冷却”
- 魚は海水氷に沈めて一気に冷やす
- その後、板氷側に移して保存
真夏は「冷やす氷」と「保つ氷」を分けるのがプロのやり方。
🌡 20〜29℃(春・秋)|バランス重視
そこまで極端に暑くない時期は、砕氷だけでも十分冷却可能。
● 推奨セット
- 砕氷(海水氷)
- 板氷は必要に応じて1枚
● ポイント
- 釣れたらすぐ海水氷へ
- 板氷は“保冷力の補助”として使う
- クーラーの開閉は最小限に
春・秋は、氷の量よりも「冷却のスピード」が鮮度を左右します。
🌡 10〜19℃(冬前後)|氷が溶けにくい季節
気温が低いと、氷は長持ちします。 砕氷だけで十分。板氷は不要なことも多い。
● 推奨セット
- 砕氷(海水氷)
- 板氷は基本不要
● ポイント
- 冷えすぎると身が硬くなるので、海水氷の濃度は薄めでOK
- クーラー内の温度が下がりすぎないよう注意
冬は“冷やしすぎ”が逆効果になることもあります。
🌡 10℃以下(真冬)|氷の使いすぎはNG
真冬は、外気温そのものが冷蔵庫レベル。 氷を入れすぎると、魚が凍結して身質が悪くなることも。
● 推奨セット
- 少量の砕氷
- 板氷は基本不要
● ポイント
- 氷は“保険”程度で十分
- 魚を氷に直接当てない
- 新鮮な魚ほど凍結ダメージを受けやすい
真冬は「冷やす」より「凍らせない」ことが重要です。
■ 氷の種類ごとの特徴(釣り人向けに簡潔に)
| 氷の種類 | 特徴 | 向いている季節 |
|---|---|---|
| 板氷 | 溶けにくく持続力が高い | 真夏・長時間釣行 |
| 砕氷(海水氷) | 冷却スピードが速い | 春〜秋の一般釣行 |
| 塩氷(海水+氷) | 氷点が下がり強力に冷える | 真夏の即冷却 |
| 真水の氷 | 冷却力は弱いが扱いやすい | 冬・短時間釣行 |
■ 魚を最高の状態で持ち帰るための“冷却の基本”
① 釣れたらすぐ血抜き
冷却前に血抜きをすることで、氷の効きが良くなる。
② 海水氷で一気に冷やす
最初の10分が勝負。ここで鮮度が決まる。
③ その後は板氷側で保存
冷えた魚は、急冷より“安定した低温”が大事。
④ クーラーは絶対に直射日光に当てない
日陰に置くだけで氷の持ちが大幅に変わる。
■ まとめ|気温に合わせて氷を変えるだけで、鮮度は劇的に変わる
魚の鮮度は、「どんな氷を使うか」ではなく「気温に合わせて使い分けるか」で決まります。
- 真夏 → 板氷+海水氷
- 春秋 → 海水氷中心
- 冬 → 氷は少量でOK
この基本を押さえるだけで、釣った魚の味がワンランク上がります。

