冬の南紀で人気の尺アジ釣り。
ケミホタルや夜光玉の色で釣果が変わることをご存知ですか?
「定番の緑」から「ステルスの赤」まで、アジの視覚特性に基づいた色の使い分けと、
大型アジが警戒する「嫌う光」について解説します。
はじめに:尺アジは「光」を見ている
冬の南紀エリアでは、30cmを超える「尺アジ」が堤防から狙える絶好のシーズンを迎えています。
カゴ釣りやアジングで夜釣りをする際、欠かせないのが「発光体(ケミホタルや電気ウキ)」や「夜光玉」です。
「とりあえず黄色(緑)を使っている」という方が多いですが、実は大型のアジほど光の色や強さに敏感です。
今回は、尺アジを攻略するための「発光色の選び方」について深掘りします。
アジが「好む色」はやっぱり緑?
科学的にも経験則的にも、アジが最も反応しやすい色は存在します。
1. 王道の「緑(イエローグリーン)」
アジの網膜は、波長500nm前後の「青緑色」の光を最も感度良く受け取ると言われています。
これは海中でプランクトンが発する光や、月明かりが海中に届くときの色に近い波長です。
そのため、標準的な**「緑色(イエロー)」の発光体は、アジにとって最も発見しやすく、興味を惹きやすい色**と言えます。
まずはこの色からスタートするのがセオリーです。
2. 水中で目立つ「青(ブルー)」
青色の光は水中で最も透過性が高く、遠くまで届きます。
集魚灯などで青色が使われるのはこのためです。
潮が濁っている時や、広範囲からアジを寄せたい時には、緑よりも青が効果的な場合があります。
アジが「嫌う光」はあるのか?
ここで重要なのが、「小アジは光に集まるが、大型アジ(尺アジ)は光を警戒する」という説です。
アジが特定の色を「嫌う」というよりは、「不自然な明るさ」を警戒する傾向があります。
警戒されるのは「強すぎる白・閃光」
近年の高輝度LED電気ウキや、強力な水中ライトは、人間にとっては見やすいですが、警戒心の強い尺アジにとっては「異物」でしかありません。
特に、仕掛けのすぐ近く(ハリス周り)で強烈な白い光が点滅していると、大型のアジは口を使わなくなることがあります。
これを「光害(ひかりがい)」と呼ぶベテラン釣り師もいるほどです。
赤色は「嫌い」ではなく「見えない」
「赤色は釣れない」と思われがちですが、これは間違いです。
赤色の光は水中で最も早く吸収され、アジからは「ぼんやりとした影」や「目立たない点」として認識されます。
つまり、**赤色は「アピールしない色(ステルスカラー)」**なのです。
尺アジ攻略!状況別カラーローテーション術
南紀の賢い尺アジを仕留めるための、具体的な使い分けテクニックを紹介します。
1. まずは「緑(50)」で活性チェック
釣り開始時は、定番の緑色(サイズ50や75など)を使い、アジの活性を探ります。
これで釣れれば問題ありません。
2. 食いが渋れば「赤」の出番
周りは釣れていない、あるいはエサ取りが多い状況では、「赤色」の発光体をおすすめします。
赤色はプランクトンの集合体(アミエビの塊など)に見えるとも言われており、警戒心を抱かせずに食わせる「ナチュラルな誘い」が可能です。
特に、澄み潮の冬の南紀では、この**「目立ちすぎない赤」が尺アジへの切り札**になることが多々あります。
3. マヅメ時は「ケイムラ・ピンク」
夕マヅメや朝マヅメの薄明るい時間帯には、紫外線発光する「ケイムラ」や、シルエットがはっきりする「ピンク」が有効です。
まとめ:大型狙いなら「光の引き算」を
尺アジ釣りにおいて、光は武器にもなれば、邪魔にもなります。
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基本は緑: アピール重視。
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警戒心対策は赤: ナチュラル重視。
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強すぎる光は避ける: 特に針周りはシンプルに。
冬の南紀の尺アジは、非常に賢く、シビアです。
いつものケミホタルの色を「赤」に変えるだけで、竿先が舞い込むかもしれません。
ぜひ次回の釣行では、ポケットに数種類の発光色を忍ばせておいてください。

