サンノジ(ニザダイ)の生態を紹介!磯釣りの外道?それとも重要な海の掃除屋?

磯釣りをしていると、
グレやチヌに混じってよく掛かる魚がいます。

体が平たくて、尾びれの付け根にトゲが三本。
そう、あの「サンノジ」です。

釣り人の間では外道扱いされることもありますが、
実はとても興味深い生態を持つ魚なんです。

サンノジの特徴

サンノジの正式名称は「ニザダイ」。
体は楕円形で平たく、尾の付け根に3本の鋭いトゲを持っています。

このトゲが「のじ(鋸=ノジ)」に似ているため、
三本のノジ=サンノジという愛称が広まりました。

見た目はグレ(メジナ)に似ていますが、
体色がややくすんだ灰色で、体表にはぬめりが多いのが特徴です。


生息域と行動

サンノジは温帯性の魚で、
黒潮の影響を受ける地域を中心に広く分布しています。

和歌山県の磯では一年中見ることができ、
特に水温の安定した初夏から秋にかけて数が増えます。

潮通しの良い地磯や、
海藻が豊富な浅場を好み、群れで行動することが多いです。


食性は「ベジタリアン」

サンノジは雑食性ですが、
主に海藻や岩についたコケ類を食べる「草食寄り」の魚です。

このため、磯の岩をきれいに掃除してくれる「海の掃除屋」としての役割もあります。
ただ、釣り人にとっては「マキエ(コマセ)」を撒くとすぐ寄ってくる厄介者でもあります。


独特の匂いの正体

釣った直後に独特の匂いを放つのもサンノジの特徴。
これは海藻を主食としているため、腸内に植物性の発酵ガスが溜まりやすく、
それが体表に移って「磯臭」として感じられるのです。

しかし、内臓をすぐに取り除き、
しっかり血抜きをすれば匂いはかなり軽減できます。
実際、地方によっては刺身や煮付けで食べる人もいます。


磯釣りでは“常連”の外道

グレ狙いのフカセ釣りでは、
サンノジがよくマキエに集まってくるため、
「またサンノジか…」と嘆く釣り人も多いでしょう。

強烈な引きは魅力的ですが、
食用としての人気が低いため、敬遠されがちです。

ただし、そのパワフルなファイトは侮れません。
グレ竿を満月のように曲げるほどの力を持っています。


まとめ:外道と呼ぶには惜しい魚

サンノジは見た目や匂いのせいで嫌われがちですが、
実は磯の環境を保つ「大切な役者」でもあります。

釣り上げたら、ぜひその姿をよく観察してみてください。
三本のトゲ、平たい体、力強い泳ぎ。
どれも海の中で生き抜くために進化した結果です。

磯釣りの「外道」とされる魚にも、
実は深いドラマがある――。
それを知るだけでも、釣りの世界がもっと面白くなります。

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