みなべ町岩代堤防で秋恒例のシマアジ仔魚釣り。回遊はあったりなかったり

みなべ町周辺では、湧いていた小アジが姿を消しました。

白浜富田(とんだ)周辺では、まだ釣れているようです。

刻々と状況が変わるのが釣りの醍醐味。

シマアジは20センチくらいにならないと脂が乗らず極まずい魚。

「シマアジ」と聞けば、寿司ネタでも人気の高級魚。
しかし、同じシマアジでも“サイズ”によって味がまったく違う魚でもあります。
特に20cm以下の若魚は、「驚くほど味がない」「身がスカスカ」と言われることも。
では、なぜ小さいシマアジはここまで味が落ちるのでしょうか?

シマアジ(学名:Pseudocaranx dentex)は、スズキ目アジ科の魚。
日本近海では黒潮の影響を受ける南方系の暖流域に多く、釣りでも人気のターゲットです。

見た目は銀色の体に黄色い縦帯が一本。
この「縞(しま)」が名前の由来です。

成魚になると体長60cmを超えるものもおり、釣り人の間では「幻の高級魚」とも呼ばれます。


小さいシマアジが“まずい”理由

① 脂肪が蓄積されていない

シマアジの美味しさを決めるのは、何といっても脂の質と量。
しかし、20cm以下の若魚(いわゆる「小アジ級」)は、まだ成長途中で脂肪を蓄積できません。

脂肪が乗るのは体長25cmを超えたあたりから。
これは、筋肉が成熟し、筋繊維の間に脂質が入り込み始めるタイミングです。
そのため、20cm以下の個体はパサついており、甘味もコクも感じられないのです。


② エサの質が違う

シマアジは成長に伴って食性が変わる魚です。
幼魚期は主にプランクトンや小型甲殻類を食べていますが、
成魚になると小魚やイカ、エビなど、脂質を多く含むエサを摂取するようになります。

つまり、20cm以下では「脂の元となる栄養をまだ摂れていない」段階。
結果として、身に含まれる脂質や旨味成分(アミノ酸)が少なく、味に深みが出ないのです。


③ 水温と回遊域の違い

若いシマアジは比較的浅い温暖域に群れで生息しています。
この水温環境ではエネルギー消費が激しく、脂肪を蓄える余裕がない状態です。
一方、成魚は深場を回遊し、比較的安定した環境で体力を温存できるため、脂が乗りやすい。

「深場で育った個体ほど脂が乗る」というのは、まさにこのためです。


④ 成長ホルモンと味の関係

魚類の成長期には、成長ホルモンが活発に働くため、
筋肉内の水分が多く、脂肪が押し出されるような状態になります。

これにより、若いシマアジの身は“水っぽい”のが特徴。
そのため、焼いてもフライにしても旨味が薄く、「淡泊すぎて物足りない」と感じやすいのです。


「脂が乗る」ラインはどこ?

一般的に、食味が明確に良くなるのは25〜30cm以上
このサイズになると、身の中に霜降り状の脂が入り、刺身にしたときの艶や舌触りが格段に変わります。

30cm超えの個体は、寿司屋では「特上ネタ」として扱われるレベルです。
逆に20cm以下は、刺身よりも唐揚げや南蛮漬けのように“下味を付ける調理法”が無難。


養殖シマアジとの違い

市場で見かける「シマアジ」は、ほとんどが養殖もの。
養殖個体は脂が多く、早い段階で味が安定していますが、
天然ものは成長速度が遅く、脂が乗るまで時間がかかります。

そのため、天然シマアジはサイズと味の差がとても顕著です。
小型=未成熟=味が悪い、という構図が成立するわけです。


釣り人が知っておきたい豆知識

・小型シマアジは「走り」として春〜初夏に釣れるが、味は薄い
・秋に釣れる30cm以上の個体は、脂乗りが抜群で刺身向き
・小型は唐揚げ、大型は刺身・炙り・塩焼きが最適


要約

・シマアジは20cm以下では脂が乗らず、身が水っぽい
・理由は「食性・成長段階・環境・脂質代謝」の4点
・25cmを超えると急激に味が良くなり、旨味も増す
・小型は揚げ物、大型は生食・焼きで楽しむのがベスト

Q1:20cm以下のシマアジは食べられますか?
A1:食べられますが、味は淡白で脂がほとんどありません。揚げ物や煮付けが向いています。

Q2:美味しく食べられるサイズの目安は?
A2:25〜30cm以上。脂肪が乗り始め、刺身や寿司でも絶品になります。

Q3:養殖シマアジは小さくても美味しい?
A3:はい。餌に脂質を多く含むため、小型でも比較的味が安定しています。

シマアジ仔魚は20センチ程度なら食べれるが、それ以下はくそマズイ魚。釣太郎

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