お昼寝は死亡率を高める?

✅ 観察されている関連性

いくつかの研究で、特に「長めの昼寝(たとえば 60分以上)」「昼寝のタイミング/規則性が悪い」「夜間睡眠も長め/質が悪い」といった条件が、死亡率(全死因死亡)や心血管疾患リスクの上昇と関連して報告されています。

具体的なデータ例

  • 自己申告の昼寝習慣を対象としたメタ解析では、昼寝者(全体)に対して 全死因死亡リスクが約1.15倍 という結果が出ています。PMC+2PMC+2

  • 同じメタ解析で「昼寝60分以上/日」であれば、全死因死亡リスクが 約1.27倍 というデータも。PMC+2PLOS+2

  • 最近の研究(7日分のアクチグラフィーによる日中睡眠測定+追跡調査/約8万6千人)では、昼寝時間が長い・日中仮眠パターンが不規則・昼〜午後の仮眠が多いという条件で、死亡率上昇の有意な関連が見られました。EurekAlert!+2Medical Xpress+2

  • また、昼寝が夜間睡眠と組み合わさった場合(夜寝が長め、あるいは質が悪い)には、昼寝+夜長睡眠の組み合わせで死亡リスク上昇がより顕著、という報告もあります。PMC


⚠️ 注意すべき点・限界

ただし、このような関連性を解釈するうえで注意すべきことも多いです。

  • 観察研究(コホート研究等)なので、 因果関係 を証明するものではありません。つまり、「長く寝ることが直接死を招く」かどうかは不明で、「長く寝たくなる/昼寝をたくさんする人に、他の健康リスクが元々高い」という可能性もあります。例えば、夜の睡眠障害・慢性病・疲労・うつ・睡眠時無呼吸などが関連していて、「昼寝が多い」ことがその症状のマーカーである可能性があります。PMC

  • 研究によって「昼寝の長さ/タイミング/対象年齢/夜間睡眠時間」など条件が異なり、一概に「〇〇分以上なら危ない」と明確に言える閾値はまだ確定していません。

  • また、健康的な昼寝(たとえば20〜30分の短めの仮眠)は、むしろ覚醒/作業効率/気分の改善に有効、という研究も存在します(ただし高齢者や疾患を持つ人に対しては別の話)TIME

  • 多くの研究では昼寝の「頻度」「一貫性」「時間帯(午前/昼/午後)」がリスクと関連しており、単純に「仮眠=悪」とは言えません。たとえば最近の研究では「昼前〜昼過ぎ(11時〜15時)に仮眠をとる割合が高い」ことが死亡上昇と関連していた、というデータもあります。conexiant.com+1


🎯 では「結論としてどうすればいいか」

現時点の知見を踏まえて、実用的なアドバイスとしては以下のように考えられます。

  • 昼寝をするなら、 短め(20〜30分程度) に留めるのが無難です。これは「睡眠慣性(起きた後のボーッとする感じ)」や夜の睡眠への影響を減らす意味でも推奨されています。Medical Xpress+1

  • 昼寝の時間帯に気をつける:例えば午後3時以降など、夜の睡眠に悪影響を及ぼす時間帯は避けた方が良い可能性があります。

  • 昼寝が 頻繁/長時間(例:60分以上) になってしまっていたり、夜間の睡眠が極端に長かったり眠りの質が悪いなら、これは「健康に何らかの問題があるサイン」かもしれません。夜間睡眠・昼寝・覚醒パターンなどを含めて、生活習慣を見直したり医師に相談したりするのが望ましいです。

  • 夜間睡眠の質を上げること(一定時間、規則的な就寝・起床、適度な運動、カフェイン・アルコールのコントロールなど)が、昼寝の必要性を減らす意味でも重要です。

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