
① 「目が黒い」から「マグロ」
最も有力な説です。
マグロの目は非常に大きく、黒く見えるため、「目黒(めぐろ)」と呼ばれていたものが転じて「マグロ」になったという説です。
実際、古語では「目黒魚(めぐろうお)」という表現が見られ、それが訛って「マグロ」になったと考えられています。
② 「真っ黒な魚」から「マグロ」
もう一つの説は、体が黒っぽいことから「真黒(まぐろ)」と呼ばれたというものです。
特にクロマグロ(本マグロ)は、背中が濃い藍黒色をしており、海上から見るとほぼ黒に見えるため、「真黒い魚」=「マグロ」と呼ばれるようになったとする説です。
③ 「回る魚」説(古語的な由来)
一部の古語研究者は、「ま」は「回る」、「ぐろ」は「魚」を意味する古語の名残で、「回遊する魚」という意味を持っていたのではないか、とも言われます。
マグロは常に泳ぎ続け、広大な海を回遊する魚であるため、この動きの特徴から名づけられたという考え方です。
④ 江戸時代の呼び名変化
江戸時代までは、マグロは高級魚ではなく、むしろ「味が落ちやすい魚」として人気がありませんでした。
当時は「シビ」とも呼ばれ(特に関西圏)、これは「渋い」=「味が渋い」「腐りやすい」という意味に由来します。
その後、冷蔵技術が発達し、鮮度を保てるようになると「マグロ」という呼称が一般化し、現在のような高級魚として定着しました。

