「せっかく釣った魚、家に持って帰って調理したら、なんだか生臭くてがっかり…」
そんな経験はありませんか?
その残念な結果、実は釣った直後の「血抜き」という一手間で、体感的な生臭さを90%以上カットすることが可能です。
今回の記事では、なぜ血抜きで魚の臭みが消えるのかをパーセンテージを交えて科学的に解説し
、誰でもできる正しい処理方法をご紹介します。
生臭さの原因は体重のわずか数%にあり
魚の生臭さの根本原因、それは魚の総体重の約3~5%を占める血液にあります。
この血液に含まれる**「トリメチルアミンオキシド(TMAO)」という物質が、魚の死後、
細菌によって分解されることで、強烈な生臭さを持つ「トリメチルアミン(TMA)」**に変化します。
わずか数パーセントの血液が、魚全体の評価を台無しにしてしまうのです。
ポイント
- 臭みの発生源:体重の**3~5%**しかない血液が、細菌の力で臭い物質を発生させる。
- 血液自体も臭い:血液の鉄臭さも、魚の風味を損なう大きな要因です。
つまり、この数パーセントの血液をいかに効率よく排出するかが、魚を美味しく食べるための絶対条件となります。
驚きの効果!血抜きで臭いはどれくらい減る?
結論から言うと、血抜きの効果は絶大です。
適切に行うことで、臭みの原因となる血液の90%以上を排出することが可能と言われています。
これにより、未処理の魚に比べて体感的な生臭さは9割以上カットされたように感じるでしょう。
経験豊富な釣り人にアンケートを取れば、95%以上が「血抜きは味を決定づける
最も重要な工程だ」と答えるはずです。
血抜きを完璧に行った魚は、
- 生臭さがほぼ無くなる
- 身の透明感が格段にアップする
- 雑味が消え、魚本来の旨味が100%味わえる
- 鮮度低下の速度が50%以上遅くなる(体感値)
特に刺し身で食べる場合、その差は歴然です。
「この魚、こんなに美味しかったのか!」と感動すること間違いなしです。
鮮度を激変させる!正しい血抜きの方法
血抜きは決して難しい作業ではありません。
以下のステップで、釣った魚を最高の状態にして持ち帰りましょう。
準備するもの
- 締めるための道具(ナイフ、ハサミ、締めピックなど)
- 海水を入れたバケツ
手順
- 🧠 まずは「脳締め」で即殺する 魚が暴れると、ATP(アデノシン三リン酸)という旨味成分の元を約30%も余分に消費してしまい、味が落ちます。 まずは眉間やエラの付け根あたりからピックやナイフの刃先を入れ、脳を破壊して即殺します(活け締め)。 魚がブルブルっと痙攣すれば成功の合図です。
- 🩸 エラを切り動脈を断つ エラの膜を数枚めくり、中骨(背骨)につながる太い動脈を切ります。 心臓に近いこの血管を切ることが、効率的な血抜きの**80%**を占める重要なポイントです。 左右両方のエラからアプローチすると、より完璧です。
- 💧 海水に浸け、放血させる エラを切った魚を、頭を下にして海水を入れたバケツに入れます。 まだ動いている心臓のポンプ作用で、体内の血液がどんどん排出されます。 5〜10分で血が抜け、魚の体色が白っぽくなれば完了です。
⚠️ 注意点 血を洗い流す際に、真水(水道水)は絶対に使わないでください。
浸透圧で身が水分を吸ってしまい、旨味が20~30%流出して水っぽくなります。
必ず海水か、それに近い塩水を使用しましょう。
まとめ:数%の血液処理が100%の美味しさを引き出す
釣った魚を最高の状態で味わうために、血抜きはもはや「やるべき」ではなく**「必須」**の作業です。
- 生臭さの原因は体重のわずか3~5%の血液
- 正しい処理で血液の90%以上を排出し、臭みを激減させる
- 「脳締め → エラ切り → 海水で放血」が基本
この一手間をかけるだけで、釣果の価値が格段に上がります。
ぜひ次回の釣行から実践し、その味の違いを実感してみてください。


