秋が深まると朝夕は肌寒くなり、釣行時に「そろそろ海も冷えてきたかな?」と感じる釣り人も多いでしょう。
しかし実際には、気温が下がっても海水温はなかなか下がらず、魚の活性や釣果に大きな影響を与えます。
この「海は温まりにくく冷めにくい」性質を理解しておくと、秋の釣りをより有利に進めることができます。
海はなぜ温まりにくく冷めにくいのか
水の比熱という性質
・海水は空気よりも多くの熱エネルギーを蓄える能力(比熱)が高い。
・同じエネルギーを受けても、空気より温度変化が緩やか。
・夏に暖められた海は、その熱をゆっくり放出するため、秋になっても高い水温を保つ。
具体的な例
・和歌山県南紀エリアでは、9月下旬に気温が20℃前後まで下がっても、海水温は25〜26℃をキープすることが多い。
・気温変化から約2週間〜1か月遅れて水温が変化するのが一般的。
釣り人が知っておくべき秋の海水温の特徴
1. 表層と中層の温度差
・初秋は表層だけが冷え、中層はまだ夏の暖かさを保持。
・表層にプランクトンが増え、ベイトフィッシュが集まり、青物やイカが岸近くまで寄ってくる。
2. 魚の活性への影響
・水温が安定しているため、魚は急激な環境変化に左右されにくい。
・特にアオリイカやカマス、青物(ブリ・ハマチ)は秋に活性が高まり、初心者でも釣果が出やすい。
釣行に活かすポイント
朝マズメは防寒必須
・気温が下がっても海は暖かいため、海面から立ち上がる水蒸気で体感温度が下がる。
・防寒着を準備し、汗冷えを防ぐインナーを着用すると快適。
釣果アップの狙い目
・海水温が高めに維持される10月上旬までは、夜釣りでアオリイカの新子やカマスが狙いやすい。
・青物は朝夕の回遊が活発。水温25℃前後が続くうちは特にチャンス。
まとめ
海は「温まりにくく冷めにくい」ため、秋の気温が下がっても水温はすぐに下がりません。
この性質を理解することで、魚の動きや釣れるタイミングを予測しやすくなり、釣果アップに直結します。
朝晩は冷え込むものの、海中はまだ夏。
今こそ大型青物やアオリイカを狙う絶好のシーズンと言えるでしょう。


