釣りの世界では、ブリ、カンパチ、ヒラマサをまとめて「御三家」と呼び、人気のターゲットとして知られています。
しかし、よく似た魚にシマアジがいます。
この魚も青魚であり、引きの強さも似ていますが、実はブリやヒラマサと同じ「青物」のカテゴリーには分類されません。
なぜ、シマアジは別格扱いされるのでしょうか。
この記事では、その理由を科学的な分類と食味の違いから徹底的に解説します。
結論:シマアジはアジ科、ブリ・ヒラマサ・カンパチはアジ科ブリ属
シマアジが青物御三家と別分類される最大の理由は、生物学上の分類が異なるからです。
・ブリ、カンパチ、ヒラマサ → スズキ目アジ科ブリ属
・シマアジ → スズキ目アジ科マアジ属
※またはシマアジ属と分類されることもあります。
このように、シマアジはアジの仲間、ブリやヒラマサはブリの仲間として、同じ「アジ科」に属しながらも、その下の「属」レベルで明確に分けられています。
これが、シマアジが「青物」とは異なる扱いをされる、科学的な根拠です。
見た目と生態の違い
属が異なることで、見た目や生態にも違いが見られます。
・ブリ・ヒラマサ・カンパチ これらの魚は、比較的大きくなり、外洋の速い潮の流れに乗って広範囲を回遊する回遊魚です。 体を覆う鱗は小さく、力強いファイトが特徴です。
・シマアジ シマアジは、体側に黄色い縞模様があるのが特徴です。 ブリ御三家ほど広範囲を回遊せず、沿岸の岩礁帯などを中心に生息しています。 彼らの引きは強く、釣り人を魅了しますが、ブリ御三家とはまた違ったタイプの力強さを持っています。
食味の違い:なぜシマアジは「幻の高級魚」なのか
シマアジが釣り人に特別視されるもう一つの理由は、その圧倒的な食味です。
ブリ御三家も美味しい魚ですが、シマアジはそれらとは一線を画します。
・上品な脂と繊細な旨み シマアジの脂は、ブリのように強烈ではなく、非常に上品で口溶けが良いのが特徴です。 マグロのトロにも似た舌触りと、噛むほどに広がる繊細な旨みは、まさに絶品。 身質は、ほどよい弾力があり、歯切れの良い食感が楽しめます。
・養殖でも人気が高い 天然物の希少性に加え、養殖でも身質の良さが保たれるため、高級魚として市場価値が高く、寿司屋や料亭で重宝されています。
まとめ
シマアジは、生物学上「ブリ属」ではないため、青物御三家とは異なる分類がなされます。
その大きな違いは、分類学的根拠に加え、上品な脂と繊細な旨みに代表される独自の食味にあります。


