回遊魚という言葉でひとくくりにされる魚たちですが、実際には泳ぐスピードも群れの規模も千差万別です。
「回遊魚はどれも早い」「群れで移動する」というイメージだけでは、釣果につなげるのは難しいでしょう。
この記事では、釣り人に人気のカマス・タチウオ・サバ・ソウダガツオ・ブリを取り上げ、
・平均的な遊泳速度
・群れの数や構成
・移動を決める基準
を一覧表にまとめて解説します。
回遊魚の泳ぐ速度と群れの数【一覧表】
| 魚種 | 平均遊泳速度 | 群れの規模 | 主な移動基準 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| カマス | 時速3〜5km | 数十〜数千匹 | ベイト(カタクチイワシ)・潮流・光量 | 群れが非常に機敏で、時合いが10分足らずで終了することも。小魚を追って港湾内に突入・離脱を繰り返す。 |
| タチウオ | 時速2〜4km | 数十〜数百匹 | 水温20℃前後・夜間の明暗 | 夜行性で光に反応し接岸。潮止まりで群れが一気に散る。ゆったり泳ぐが急襲時は瞬発力が高い。 |
| サバ | 時速5〜8km | 数百〜数万匹 | 黒潮・水温15〜20℃・プランクトン分布 | 群れ全体で回遊する典型的な青物。ベイト追尾とプランクトン豊富な海域を優先。 |
| ソウダガツオ | 時速15〜20km | 数百〜数千匹 | 水温22〜26℃・小魚の群れ | 高速遊泳でベイトを追い回す肉食性。黒潮に沿って広域を回遊。釣り場への接岸時間は短い。 |
| ブリ(ハマチ) | 時速10〜15km | 数十〜数百匹 | 水温16〜22℃・潮目・ベイト | 黒潮と親潮が交わる潮境を回遊。成魚は単独行動も多く、群れは家族的にまとまる傾向。 |
※速度は平均遊泳スピード。捕食時にはこれを大きく上回る瞬発力を見せる場合があります。
回遊のカギは「潮」「水温」「ベイト」
潮流
回遊魚は潮の流れを利用して移動します。
黒潮や親潮といった大規模な海流だけでなく、港湾内の小さな潮の流れも意外な釣果差を生む要因です。
水温
魚種ごとに好む水温帯があります。
・カマス:18〜24℃
・タチウオ:20℃前後
・サバ:15〜20℃
・ソウダガツオ:22〜26℃
・ブリ:16〜22℃
季節の変わり目に急な水温変化が起きると、群れの移動パターンが大きく乱れます。
ベイト(エサ魚)
最重要ポイントがベイトの存在です。
カタクチイワシやキビナゴの群れが沿岸に寄ると、回遊魚も連鎖的に接岸します。
釣果が一気に上がったり、突然ゼロになるのはベイトの移動が直接的な原因です。
釣果アップの実践アドバイス
群れを早く見つける
・カモメやトビウオが騒いでいる海面はベイトが集まっているサイン。
・魚探アプリや堤防からの目視で水面の変化をチェック。
仕掛けの即応
・回遊魚は一瞬のチャンスを逃すと群れが離れます。
・メタルジグやプラグを複数セットして即キャストできる準備が重要。
時合いの見極め
・朝夕のマヅメ、潮止まり前後が基本。
・カマスやタチウオは光量変化、ソウダガツオやブリは潮目を優先。
まとめ
回遊魚と一口に言っても、泳ぐ速さ・群れの数・移動基準は魚種ごとに大きく異なります。
・カマスは「瞬間勝負」
・タチウオは「夜間と潮」
・サバは「群れ頼み」
・ソウダガツオは「高速回遊」
・ブリは「潮目狙い」
この違いを理解すれば、釣り場選びや仕掛け準備の精度が格段に上がります。
次回の釣行では、ぜひこのデータを参考にして爆釣チャンスをつかんでください。


