1. 接着が必要になる主な場面
・穂先(トップガイド)やティップの折れ補修
・リールシートの緩み
・継ぎ竿(並継)の差し込み部がゆるい場合の固定
・ガイドフットの抜け防止
これらは使用中に強い力がかかるため、接着剤の選択や施工方法を誤ると
釣行中に外れたり、竿自体を破損する危険があります。
2. 一般的に使われる接着剤
・エポキシ系(2液混合タイプ)
硬化後の強度が高く、振動や水にも強い。
ロッドビルディングやメーカー修理でも多用される定番。
・瞬間接着剤(シアノアクリレート)
硬化が早く手軽だが、衝撃や曲げに弱い。
トップガイドなど小物固定の「応急処置」向き。
・ホットグルー(ロッド用グルー)
熱で溶かして接着し、再加熱で外せる。
ガイドやトップリング交換に使われることが多い。
3. ボンド接着のリスク
・しなりに追従できない
硬化後が硬すぎると、竿のカーボンやグラスの弾性を妨げ、
キャスト時に割れやすくなる。
・水分侵入による劣化
市販の家庭用ボンドでは防水性が不足し、
海水が入ると剥離や腐食の原因に。
・再修理が困難
強力接着剤を広範囲に使うと、将来ガイド交換やパーツ交換が
必要になった際にパーツが剥がれず、竿本体を傷めることがある。
4. 実用的なアドバイス
・補修ならエポキシ系を推奨
釣具店やロッドビルディング用品で売られている
「ロッド専用エポキシ」を選ぶと安心。
・トップガイド交換はホットグルーが便利
熱をかけて外せるため、次の修理がしやすい。
・仮止めなら瞬間接着剤でも可
ただし力のかかる竿継ぎやブランク接着には不向き。
・表面処理を丁寧に
脱脂(アルコール拭き)と軽いサンディングをしてから接着すると
強度が格段に上がる。
1. 長持ちするケース
・エポキシ系接着剤(ロッド専用)
正しく混合して完全硬化させれば、10年以上もつ例もあります。
カーボンやグラスの竿に多用される定番で、
強度・耐水・耐紫外線性が高いのが特徴。
メーカー純正修理やロッドビルディングでも使用され、
実釣レベルでの信頼性はトップクラスです。
・ホットグルー(ロッド用グルー)
トップガイド交換などに使用すると、
数年単位の使用に耐えることが可能。
再加熱で取り外せるため、定期交換を前提とする部位に向いています。
2. 長持ちしにくいケース
・家庭用木工ボンド(酢酸ビニル系)
水分に弱く、海水や雨に晒される釣り竿には不向き。
数回の釣行〜1シーズン程度で剥離や白化する恐れがあります。
・瞬間接着剤(シアノアクリレート)
初期接着は強力でも衝撃や曲げに弱く、
トップガイドなど負荷のかかる部位では
半年〜1年程度で割れや剥離するリスクがあります。
3. 長持ちさせる施工ポイント
・表面の脱脂
パーツとブランクの油分をアルコールで拭き取る。
・軽いサンディング
接着面を細かいヤスリで荒らすと密着度アップ。
・完全硬化時間を守る
エポキシなら室温で24時間以上、
硬化中に触らないことが重要。
・防水仕上げ
エポキシを薄く外周に塗って防水層を作るとさらに長持ち。
まとめ
エポキシ系(2液混合タイプ)を正しく施工すれば10年単位で長持ちします。
逆に家庭用ボンドや瞬間接着剤だけで固定すると、
水分や曲げ応力で数ヶ月〜1年以内に剥離することが多いです。
長期的に安心したいなら
「ロッド専用エポキシ or ホットグルー」+「適切な下地処理」
これが最も確実です。

