機械が塩分に弱い理由とは……

機械が塩分に弱い主な理由を、仕組み別に整理して解説します。
釣りや海辺の機器(クーラー、ポンプ、釣具、車、電化製品など)に共通するポイントなので、釣太郎ブログの記事ネタとしても活用できます。


1.塩分による電気的トラブル

・海水や潮風にはナトリウム(Na⁺)と塩化物イオン(Cl⁻)が含まれます。
・これらのイオンは水分と一緒に電子を運びやすく、回路基板や端子に付着すると「電気が逃げる」現象(リーク電流)が発生。
・結果として、スイッチの誤作動、ショート、発火、センサー異常などを起こしやすくなります。


2.金属腐食の促進

・塩分は金属の酸化反応を強烈に進めます。
・特に鉄やアルミ、銅などは「塩化物腐食」「孔食(ピッティング)」と呼ばれる局部的な穴あきが発生。
・淡水下より数倍の速度で錆びが進行し、わずかな傷や塗装の隙間からも侵入して内部を破壊します。
・ステンレスも塩分濃度が高い環境では“もらい錆”や点状腐食が起こり、完全な耐塩ではありません。


3.潤滑・可動部へのダメージ

・塩分を含んだ水滴がベアリングやギアに入り込むと、潤滑油が乳化(白濁)して滑りが悪化。
・乾燥後には塩の結晶が残り、摩耗や異音の原因になります。
・リールやポンプの回転部がゴリゴリするのは、この塩結晶が一因です。


4.樹脂・ゴムへの劣化

・塩分と紫外線が同時に作用すると、プラスチックやゴムが硬化してヒビ割れやすくなります。
・防水パッキンが劣化すると水が侵入し、内部金属の腐食を加速させる悪循環が起こります。


5.対策の基本

・使用後は真水でしっかり洗い、塩を完全に流すことが最重要。
・乾燥後に防錆スプレーやシリコンスプレーを薄く塗布すると保護効果が向上。
・屋外保管する場合は、防湿剤入りのケースや密閉ボックスで塩分と湿気を同時に遮断すると寿命が延びます。
・電子機器はIP規格(防水防塵)や「マリン仕様」を選ぶと塩害に強くなります。


まとめ

機械が塩分に弱いのは
・電気を通すイオンによる漏電・ショート
・金属腐食の加速
・潤滑油の劣化と塩結晶による摩耗
といった複合的なダメージが一度に進むためです。

釣り場や海辺で使う機材は、使用後の真水洗浄と乾燥が寿命を左右します。
「潮風だけでも錆びる」というのは誇張ではなく、実際に塩の微粒子が付着して腐食が始まっているため、こまめなメンテナンスが最良の予防策です。

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