海や川に漂う微生物の中でも、特に重要な存在が「珪藻(けいそう)」。
肉眼では見えないほど小さいですが、地球の酸素生産や魚のエサ供給に欠かせない生き物です。
この記事では、珪藻の特徴・種類・生態・酸素生産の仕組みを釣り人にもわかりやすく紹介します。
珪藻(けいそう)とは
・珪藻は「植物プランクトン」の一種。
・殻がガラス質(二酸化ケイ素)でできており、繊細な模様を持つのが特徴です。
・単細胞生物でありながら、光合成を行って酸素を放出します。
・海水だけでなく淡水(湖・川)にも広く分布。
珪藻の種類と形
・世界で約1万~2万種が確認され、推定では10万種を超えるとも言われます。
・形は円形、三角形、羽根のような形など多様。
・美しい対称模様を持ち、顕微鏡写真は「海の宝石」とも呼ばれるほど。
珪藻が行う酸素生産
・光合成により二酸化炭素を吸収し、酸素を生成。
・地球全体の酸素供給の約20%前後を珪藻が担っていると推定されています。
・熱帯雨林よりも高い生産性を持つ海域もあり、地球の“酸素工場”として重要です。
魚と珪藻の関係
・珪藻は動物プランクトンの主要な餌。
・動物プランクトンを食べる小魚(イワシ・サバ稚魚など)へと栄養がつながり、海の食物連鎖を支えます。
・珪藻が豊富な海は小魚が集まり、その小魚を狙う青物(ブリ・カツオ)も活発化。
・釣り人にとっては「珪藻が多い海=魚が多い海」のサインになることも。
珪藻の増減がもたらす現象
・栄養塩が多い海域では急激に増殖し「春の珪藻ブルーム」を起こす。
・一方、赤潮のような異常発生は酸素不足を引き起こすことも。
・温暖化や海流の変化で分布が北上する傾向が観測されています。
釣り人がチェックしたいポイント
・春先に水がやや濁り、茶色や緑がかった色を帯びるのは珪藻増殖のサイン。
・この時期は動物プランクトン→小魚→青物と食物連鎖が活発化し、好釣果につながります。
・特にサビキ釣りやアジングでは、珪藻ブルーム後が狙い目。
まとめ
珪藻(けいそう)は
・ガラス質の殻を持つ植物プランクトン
・地球の酸素の約20%を生み出す酸素工場
・海の食物連鎖の起点となる基礎生物
釣り人にとって、珪藻の動向は魚の活性を読む重要なヒント。
海を眺めるとき、その奥に広がる珪藻の世界を意識することで、釣りがさらに深く楽しくなります。
Q1. 珪藻は肉眼で見えますか?
A. 単体ではほとんど見えませんが、大量発生すると海水が茶色や緑色に濁って見えることがあります。
Q2. 珪藻は淡水にもいますか?
A. はい。湖や川など淡水域にも多数生息し、水質調査にも利用されます。
Q3. 珪藻は食べられますか?
A. 直接人が食べることはありませんが、魚介類を通じて間接的に私たちの食卓を支えています。


