プランクトンの種類と役割
プランクトンは大きく分けて**「植物プランクトン」と「動物プランクトン」**の2つに分類されます。
植物プランクトン 🌱
役割: 海洋生態系の**「生産者」**です。光合成を行い、太陽エネルギーを利用して有機物を作り出します。
地球上の酸素の約半分は、この植物プランクトンによって生成されていると言われています。
主な種類:
- 珪藻(けいそう):ガラス質の殻を持つ単細胞の藻類で、最も代表的な植物プランクトン。
- 渦鞭毛藻(うずべんもうそう):鞭毛を使って移動する単細胞生物。赤潮の原因となる種類も含まれます。
動物プランクトン 🦐
役割: 主に植物プランクトンや、より小さな動物プランクトンを食べる**「消費者」**です。
海洋食物連鎖の中核を担い、魚やクジラなどの大型生物にとって重要な食料源となります。
主な種類:
- カイアシ類:**「海の米」**とも呼ばれ、動物プランクトンの中で最も数が多く、魚の稚魚などの重要な餌となります。
- ミジンコ:淡水域に生息する甲殻類で、肉眼でも確認できるサイズです。
- クリオネ:**「流氷の天使」**として知られる巻き貝の仲間で、肉食性です。
食物連鎖における重要性
プランクトンは、海洋や湖沼の食物連鎖の出発点です。
- 植物プランクトンが光合成によって有機物を生産します。
- 動物プランクトンがそれを食べます。
- 小魚や貝類が動物プランクトンを食べます。
- 大型の魚や海洋哺乳類が小魚を食べます。
このように、プランクトンが豊富に存在することで、その水域全体の生態系が豊かになります。
特に、植物プランクトンの量は、漁場の豊かさを左右する重要な指標となります。
人間生活との関わり
プランクトンは、私たちの生活にも深く関わっています。
- 酸素供給:地球上の酸素の約半分は植物プランクトンが作り出しており、地球環境にとって不可欠な存在です。
- 漁業資源:プランクトンが豊富な水域は、魚介類がよく育つ好漁場となります。
- 環境問題:プランクトンの異常増殖(赤潮)は、海水中の酸素を消費し、魚介類を死滅させるなどの漁業被害を引き起こすことがあります。また、一部のプランクトンは毒素を生成し、それを食べた貝が毒化する貝毒の原因にもなります。
- 気候変動対策:植物プランクトンは光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収するため、気候変動対策の一環としても注目されています。


