🟠1. メッキとは?──ヒラアジ類の仔魚の総称
「メッキ」とは、南方系ヒラアジ類の幼魚の総称です。
秋になると黒潮に乗って南紀の沿岸に接岸し、河口・漁港・堤防などでルアー釣りの好ターゲットになります。
メッキは「死滅回遊魚」とも呼ばれ、冬の水温低下に耐えられず、成魚になる前に死んでしまうことが多い儚い命です。
🟣2. 南紀で釣れるメッキの種類
南紀では主に以下の3種類のメッキが釣れます:
| 種類 | 特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| ギンガメアジ(メッキ) | エラブタ上部に黒斑点。尾びれの縁が黒い | 最も多く釣れる。群れで行動 |
| ロウニンアジ(GT) | 体高があり、吻が丸く太い | 成魚は1m超。幼魚はメッキとして釣れる |
| カスミアジ | 胸ビレが黄色く、体色が青みが強い | 数は少なめだが美しい個体が多い |
※オニヒラアジの幼魚も稀に混じりますが、南紀では少数派です。
🟢3. メッキの見分け方
✅ギンガメアジ
- エラブタの上に黒い斑点がある
- 尾びれの縁が黒く縁取られる
- 体表は銀色で金属光沢が強い
✅ロウニンアジ
- 体高があり、ずんぐりした印象
- 吻(口先)が丸く太い
- 尾びれの縁は黒くないことが多い
✅カスミアジ
- 胸ビレが鮮やかな黄色
- 体色が青みが強く、透明感がある
- エラブタに黒斑点はない
▶️ 初心者は「エラブタの黒点」「尾びれの縁」「胸ビレの色」に注目すると見分けやすいです。
🔵4. 釣れる時期と釣り場
- 釣れる時期:9月中旬〜12月中旬
- 水温目安:20℃を下回ると釣れにくくなる
- 主な釣り場:田辺市新芳養漁港・白浜町富田川河口・すさみ周辺の漁港
▶️ 河口や汽水域が狙い目。朝夕のマヅメ時が特に活性が高い。
🟤5. メッキ釣りの魅力と命への敬意
メッキは小型ながら引きが強く、ルアーへの反応も鋭いため、釣り人にとって非常に魅力的なターゲットです。
しかし、彼らは死滅回遊魚──冬を越せずに命を終える儚い存在。
釣ったメッキを丁寧に扱い、美味しく食べることは、命への敬意を形にする行為です。
塩焼き・刺身・煮付けなど、白身でしっかりした身質は調理にも向いています。


