南紀の秋冬の風物詩「イガミ釣り」。
その主役とも言える海藻「ホンダワラ」が、近年磯場から姿を消しつつあります。
なぜホンダワラが減少しているのか? 釣り人・研究者・漁業関係者の視点から、
原因と今後の対策を探ります。
🌊 ホンダワラとは?イガミとの関係
- 分類:褐藻類ホンダワラ属(Sargassum spp.)
- 生育環境:潮通しの良い岩礁帯、水深0〜5m
- 役割:イガミの主食・産卵場・隠れ家として重要
ホンダワラはイガミの食性にとって不可欠。特に秋〜冬は海藻中心の食性になるため、釣果に直結する。
🔍 ホンダワラが消滅した主な原因
① 台風・高波による物理的破壊
- 台風15号などの強風で葉がちぎれ、根元から剥がれる被害が多発
- 特に浅場の群落が壊滅的打撃を受けた
② 海水温の上昇と季節変化
- 水温が高いとホンダワラの成長が遅れ、発芽率が低下
- 例年より秋の立ち上がりが遅く、群落形成が間に合わない
③ 磯焼け・食害の影響
- アイゴ・イスズミなどの海藻食魚による食害
- 磯焼け(海藻の消失現象)により海藻群落が再生困難
④ 釣り人・漁業者による過剰採取
- 良質なホンダワラを求めてエサ用に採取されすぎる
- 地元釣り人の間でも「昔ほど手に入らない」との声多数
🧠 釣り人目線:ホンダワラ消滅の影響
- 釣果の安定性が低下:イガミがエサに反応しづらくなる
- 代替エサの模索が進む:アラメ・カジメ・ワカメなどに移行
- 釣り場選びが重要に:残存ホンダワラ群落を探す必要あり
🌱 今後の対策と希望
| 対策案 | 内容 |
|---|---|
| 人為的植栽 | ホンダワラの苗を育てて磯場に定着させる試み |
| 採取ルールの整備 | エサ用ホンダワラの採取量・時期の制限 |
| 代替エサの普及 | カジメ・アラメなどの使用法を広める |
| 磯焼け対策 | 食害魚の駆除・漁業協力による群落保護 |
🧩 まとめ:ホンダワラの消滅は、釣り文化の危機
ホンダワラの減少は、単なるエサ不足ではなく地域の食文化・釣り文化の根幹に関わる問題。
釣り人・漁業者・研究者が連携し、持続可能なイガミ釣りを守ることが求められています。


