真鯛とは
真鯛(学名 Pagrus major)は、スズキ目タイ科に属する日本を代表する魚。
「魚の王様」と称され、縁起物として祝い事や正月料理に欠かせない存在です。
釣りの対象魚としても、食材としても絶大な人気を誇ります。
真鯛の生息域と特徴
・分布:北海道南部〜九州沿岸、東シナ海、黄海まで広く分布
・体長:一般的には30〜60cm、最大で1m以上
・体重:大型は10kgを超える
・体色:赤みのある体、背は青緑色、体側に青い小斑点
・歯:硬い貝殻や甲殻類を噛み砕ける臼歯状の歯
・寿命:15〜20年(自然界では10年以上生きる個体は稀)
産卵期と卵数
真鯛の産卵は春から初夏にかけて行われます。
・産卵期:4月〜6月(特に水温15〜20℃がピーク)
・産卵場所:沿岸の浅場、内湾、河口付近など
・卵数:
- 1回の産卵で数十万〜数百万粒
- 大型個体では 1000万粒を超えることもある
・卵の大きさ:約1mmの浮遊卵
・孵化:数日で孵化するが、生き残るのはごくわずか
👉 真鯛は非常に多産な魚といえます。
真鯛は性転換する?
真鯛は基本的には雌雄異体(オス・メスが分かれている魚)ですが、一部の研究では 性転換の可能性がある とされています。
小型の頃はメスで、成長段階でオスになるケースが報告されており、「雌性先熟型」の傾向を持つといわれています。
ただし全ての個体が性転換するわけではありません。
真鯛の寿命とギネス記録
・寿命:平均は15年ほど、最長で20年以上生きる個体も確認
・ギネス記録:公式には 115cm・20kg超 の巨大マダイが報告されています。
日本国内でも1mを超える大鯛は「ビッグレッド」と呼ばれ、釣り人憧れの存在です。
養殖と天然の割合
真鯛は養殖が盛んな魚で、スーパーや飲食店に流通する真鯛の多くは養殖物です。
・国内市場における養殖マダイの割合:約80〜90%
・天然物は流通量の 10〜20%程度
・養殖は安定供給できるが、天然は「旬」によって味が変わるため高級品扱い
真鯛の旬
真鯛には大きく分けて二つの旬があります。
・春(3〜5月)
→ 産卵期を迎える前で「桜鯛」と呼ばれ、体色が美しく縁起物として珍重される。
ただし産卵に入ると脂が落ち、味はやや淡泊に。
・秋(9〜11月)
→ 産卵を終えて再び栄養を蓄え、脂が乗って旨味が増す「落ち鯛」の季節。
食味としてはこの時期が最も美味しいとされる。
まとめ
・真鯛は日本を代表する高級魚で、寿命は15〜20年、最大サイズは1m超え。
・産卵期は春〜初夏、一度に数百万〜千万単位の卵を産む非常に多産な魚。
・性転換の可能性があり、研究対象にもなっている。
・流通の約8割以上は養殖で、天然物は高級市場向け。
・旬は春(縁起物の桜鯛)と秋(食味が最高の落ち鯛)。
釣り人にとっては憧れのターゲットであり、料理人にとっても扱いやすく価値の高い魚といえます。


